2025年12月16日(火)、兵庫県立三木北高等学校の看護・医療分野への進学を希望する生徒の皆様が、関西国際大学 三木キャンパスに来校、保健医療学部 看護学科による高大連携授業に参加しました。
将来の医療従事者を目指す生徒たちが、大学での専門的な学びを体験、自身の進路をより具体的に描くための貴重な一日の体験になりました。
他大学にはない強み:グローバルな視点と災害看護
冒頭、学部長の吉沢 豊子 教授より、本学の看護学科が持つ「他大学と比較した強み」について解説があり、現代の看護師には専門知識だけでなく、多様な背景を持つ患者に対応できる語学力や多文化理解が不可欠であることを強調。本学の「看護グローバル専攻」では、グローバルな視点を持った看護師を養成していること、また、全学生が「防災士」の資格取得を目指せるなど、災害看護を深く学べる環境が整っていることを熱心に紹介しました。学生の将来を支える国家試験に対する重層的なフォロー体制についても、入学から卒業、そして資格取得までを組織的にバックアップする本学の重層的なフォロー体制を紹介しました。


キャンパス体験:最新施設の見学と看護職へのメッセージ
続くプログラムでは、吉沢教授と櫻井 信人 教授の案内によるキャンパスツアーを実施。実際の看護学生が使用する最新の実習室や設備を見学し、大学での学びを肌で感じる機会となりました。
また、畑 吉節未 教授からは「看護職を目指す皆さんへのメッセージ」が贈られ、現場の視点も交えた熱い鼓舞に、生徒たちは真剣な表情で見入っていました。
生徒たちの声:アンケートより
事後のアンケートでは、技術的な面だけでなく、看護の本質である「コミュニケーション」や「寄り添う心」について、多くの深い気づきが得られたことが伺えます。
- 看護を「科学」として捉える驚き 「コミュニケーションをする前にも様々な壁があり、それを乗り越えて初めて成立することなど、普段無意識に行っていることが、実は多くの段階を踏んでいるという驚きがあった」
- 相手の立場に立つ実践的な気づき (感覚を制限したワークを通じて)「水を飲むのが少し怖かった。お菓子を選んでもらう時、手のひらに乗せるだけでなく、鼻に近づける(香りを伝える)ことでより分かってもらえるのだと学んだ。言葉にできない瞬間にどう寄り添うかという工夫の大切さを実感した」
- 自身の課題と未来への意欲 「自分はあまりハキハキ話すタイプではないが、今回の講義を受けて、表情や人への触れ方を重視するコミュニケーションを大切にしていけば良いのだと、自分の特徴をポジティブに捉えられるようになった」
- 進路への確信 「実際の看護学生の様子を見ることができ、大学での学びの内容がとてもよくわかった。心理を会話に活かす方法など、看護には多角的な視点が必要だということに興味が湧いた」




今後の展望
今回の三木キャンパスでの体験を通じて、生徒たちは「看護」という仕事の奥深さと、本学が目指す「グローバルで災害に強い看護師像」を具体的にイメージできました。関西国際大学は、今後も地域の高等学校との連携を深め、高い志を持つ若者たちの夢を力強くサポートしてまいります。