2011年3月11日に発生した東日本大震災から、15年が経過しました。
大地震と大津波、さらに原子力発電所事故という複合的な災害がもたらしたこの出来事は、日本の災害史の中でも未曽有の大惨事でした。死者15,901人、行方不明者2,519人という甚大な人的被害がありました。改めて、亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆さまに心からお見舞い申し上げます。
また、2024年元日に発生した令和6年能登半島地震でも大きな被害が発生しました。復旧・復興は今なお道半ばであり、日本は依然として災害と隣り合わせにある社会であることを私たちに強く示しています。
私たちが暮らす関西も例外ではありません。近い将来、南海トラフ巨大地震の発生が想定されています。災害は「遠い場所の出来事」ではなく、いつ、どこで起きても不思議ではない現実です。
関西国際大学では、社会に貢献できる力を「KUISs学修ベンチマーク」の重要な柱の一つとして掲げています。災害に対しても、単に知識として学ぶだけではなく、地域社会を支える人材として行動できる力を育てることを目指しています。その取り組みの一つとして、本学では多くの学生が防災士資格を取得してきました。これまでに累計2,000人を超える学生防災士が誕生しています。防災・減災の知識を持ち、地域の安全・安心に貢献できる人材が育っていることを誇りに思います。
今日という日を、単なる「記憶の日」に終わらせてほしくありません。
災害の記憶を風化させないこと、そして自分自身がどのように社会に貢献できるのかを考える日としてほしいと思います。
災害が起きたとき、
誰かを助ける側に立てるのか。
地域の力になれるのか。
その答えは、日々の学びと行動の中で育まれていきます。
皆さん一人ひとりが、被災者の痛みに思いを馳せながら、
安全で安心な社会をつくるために自分に何ができるのかを考える一日となることを願っています。
2026年3月11日
学長 濱 名 篤