1995年1月17日午前5時46分。
阪神・淡路大震災から、31年を迎えました。
犠牲となられたすべての方々に、改めて深い哀悼の意を表します。
昨年、震災から30年という大きな節目を迎え、私たちは「記憶をどのように継承し、教訓をいかに次の行動につなげるか」を改めて問い直しました。能登半島地震をはじめとする自然災害が各地で発生し、災害は決して過去の出来事ではなく、いまを生きる私たち一人ひとりの現実であることを再認識する年ともなりました。
阪神・淡路大震災は、日本の防災・減災、都市の耐震化、災害医療、ボランティア活動、地域コミュニティの在り方を大きく前進させました。同時に、「備えること」「学び続けること」「支え合うこと」の重要性を、社会全体に深く刻みました。
本学では、こうした教訓を現代の学びへとつなげるため、防災士教育に力を入れるとともに、サービスラーニングやグローバルスタディにおいても「安全・安心」を重要なテーマとして位置づけています。地域での学修、国内外での学びの現場において、災害時の行動、リスクへの備え、人と人との支え合いを自ら考え、実践する力を育むことは、本学の教育の重要な柱です。
震災から31年を迎え、震災を直接経験していない世代が社会の中心となりつつあります。だからこそ、震災の記憶を学びとして受け継ぎ、自身の専門分野や学修活動の中で活かしていくことが、これからの時代を担う学生一人ひとりに求められています。
本学での学びで得た知識と経験を、地域や社会、そして世界の安全・安心につなげていくこと。これこそが、阪神・淡路大震災の犠牲となられた方々の想いに応える道であると、私たちは考えます。
震災の教訓を胸に刻み、学びを行動へとつなげる一年とするように皆さんにも期待しています。
2026年1月17日
学長 濱 名 篤