兵庫県立多可高等学校にて、本学心理学部の田中亜裕子准教授による高大連携授業「アサーション研修」が開催されました。
「アサーション」とは、相手を尊重しながらも、自分の意見を誠実に伝えるコミュニケーション技法です。授業では、田中准教授の穏やかなリードのもと、理論から実践的なワークショップまで、生徒たちが主体的に取り組む姿が見られました。


理論編:伝えるための「DESC法」
授業前半では、自分のコミュニケーション傾向(非攻撃的、攻撃的、アサーティブ)を理解した上で、アサーティブに伝えるためのフレームワーク「DESC法」を学びました。
- D(Describe):客観的な状況を描写する
- E(Express):自分の気持ちを表現する
- S(Specify):具体的な提案をする
- C(Consequences):結果を想定する
実践編:心をつなぐワークショップ
後半は、日常生活で起こりうる場面を想定した2つのワークショップを実施しました。
- 関係を壊さずに「気持ち」を伝える
「特定の場面で友達に傷つけられたけれど、これからも仲良くしていきたい」という難しいシチュエーションでペアワークを行いました。感情に任せてぶつけるのではなく、相手との関係を大切にしながら、自分の痛みや願いをどう言葉にするかを真剣に検討しました。 - しなやかに「NO」を伝える
自分の選んだシチュエーションに対して、相手の要望を上手に断る練習を行いました。田中准教授は、**「上手な断り方の4ステップ」**を伝授。生徒たちは代案を出し合う中で、断ることが決して拒絶ではないことを学びました。
【上手な断り方の4ステップ】
- 相手の気持ちを受け止める(誘ってくれてありがとう、など)
- 自分の状況を説明する(その日は予定があって、など)
- はっきりNOと言う(行けない、できない、と明確に)
- 代案を出す(来週なら大丈夫、など)


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受講した先生からの声
今回の講演に対し、多可高等学校の先生からは大変心強いお言葉をいただきました。
「本校生徒にとって非常にわかりやすく、ためになる講演でした。心にすーっと入ってくる田中先生のお声とトーン、そして生徒の反応に合わせて柔軟に進めていただける様子を拝見し、生徒たちがアクティビティに積極的に取り組む姿を見て、本当に田中先生にお願いしてよかったと感じました。」
高大連携室より
田中准教授によるアサーション研修は、単なるスキルの習得だけでなく、生徒の皆さんの自己肯定感を高めるきっかけにもなっています。 多可高等学校の皆さん、温かく迎えてくださり、誠にありがとうございました。