経営学科コラム

202206.08
経営学科コラム

【経営学部】尼崎キャンパス「プロジェクトマネジメント演習Ⅱ」授業より -尼崎 三和本通商店街での地域連携授業-

経営学部では2年生のゼミ演習科目「プロジェクトマネジメント演習Ⅱ」でPBL(Project Based Learning)を実施しました。この春学期については、阪神尼崎駅前の三和本通商店街様のご支援・ご協力を得る中で地域連携活動を行いながら、新しいビジネスなどを検討し、地域と連携したビジネスをデザインして、グループワークで企画して実践していく学外学習の授業を実施しました。

三和本通商店街様からは、ご厚意により商店街に面した1階店舗を利用させて頂くことになりました。学生は4月に「三和本通商店街の貸与スペースを利用しながら、商店街の活性化にもつながる、新しいビジネスなどをデザインして、グループワークで企画して実践すること」という課題について提案内容をグループで検討しました。

学生からは、グループディスカッションを経て、『ワンコインイベント』(希望する商店が参加する100円、500円での商品セール)と『商店街活性化に向けた利用客アンケート』(出された利用客意見を分析して秋に向けて取り組みを行う)を実施する提案が出され、商店街理事会の同意も得られ、5月28日(土)午後に実施の運びとなりました。

『ワンコインイベント』とは参加店の店頭に目玉セール商品を書いたポスターを掲示してもらい、学生が商店街を利用するお客様にチラシを配布し、アーケード内放送設備からイベント開催中のご案内放送を行うもので、予想を上回る27店舗が参加して下さいました。

また『商店街活性化に向けた利用客アンケート』は商店街を利用するお客様に来訪頻度や商店街活性化に向けた要望点などをお聞きして今後のビジネスに活かそうとするものです。

5月28日(土)午後五月晴れの中、参加した学生は関西国際大学のお揃いのポロシャツを着こんで、商店街を利用するお客様に対して三和本通商店街活性化向けたPR活動やアンケート活動を行いました。

尼崎市においても少子高齢化は進んでいます。三和本通商店街がある尼崎市中央地区も2015年から2020年の5年間で人口が1.5%ほど減少し、2020年には人口の30%以上が65歳以上となっています。学外学習の当日も商店街の皆様からは「若い学生さんが来てくれるだけで活気が出る。ありがとう!」と多くの感謝のお言葉を頂きました。

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お客様に配布したチラシ
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参加店舗に掲示したポスター
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お客様に実施したアンケート

大学が地域と連携して地域課題の解決や地域の活性化に取組むことは、大学の目的である高等教育と研究活動の両面において相乗効果を得る機会であり、学生の学外学習による視野の拡大と人材育成にもつながるといえます。

また大学と地域の連携は、地域社会の中で存立し活動している大学にとって地域貢献として、地域での存立の基盤を固めるためにも必要なものであると考えています。

藤本理事長、鶴留副理事長を始め三和本通商店街の皆様、どうもありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

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【経営学部 経営学科 教授 岡村 克彦】

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