グローバルコミュニケーション学科コラム

202301.10
グローバルコミュニケーション学科コラム

【Gコミ学科】2022年度 グローバルリサーチレポート 台湾静宜大学

台湾の台中市にある静宜大学は、1921年にキリスト教カトリック系の女子教育組織「華美学校」として始まりました。1989年に静宜女子大学となり、1993年からは男子学生も募集を開始し、現在にいたっています。英語名はProvidence Universityで、その中にある「providence=神の節理」という言葉が大学の起源を今に伝えます。

人文系、理解系の諸学部を備えた総合大学です。留学生の受け入れに積極的で、とくに人文社会科学院、外語学院に多くの国々から学生が学びに来ています。英語の学習よりは中国語の学習に重きを置く学生がやや多いようですが、各国の学生間の交流は盛んですし、地元の台湾原住民学校へのフィールドトリップなども用意されており、戦前日本統治下以来の台湾の歴史に触れる機会は豊富です。台湾と中国本土との間には政治的な緊張が存在しますが、日本統治時代の歴史遺産が現在比較的友好な日台関係の土台にあることを学ぶと、単純な経済関係だけでなく、文化のレベルにおける人々の交流が平和な外交関係を築くのにとても大切なことがわかります。台湾の学生の間には日本語を話す学生も多く、楽しい留学生活を送ることができます。留学先を選択する場合、自分が学びたい科目が静宜大学で学べるか、事前の調査を十分にして、計画をたてると良いでしょう。

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学期始めの留学生自己紹介の時間

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原住民教育校での交流の様子

【教授  遠藤 泰生】

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