
看護学科コラム
第33回ICM(33rd International Confederation of Midwives Triennial Congress)国際助産師連盟トリエンナーレ会議に参加
2023年6月11日~14日インドネシア:バリ島において第33回ICM大会が開催され発表してきました。学会に参加するまでに約1年の過程を経て研究成果を発表しました。
発表までの経過
2022年6月 研究成果をまとめ学会(Abstract Submission)に申請をしました。
2022年9月 Dear Prof. Nakashima Michiko,
Congratulations ! We are pleased to inform you that your abstract has been accepted by our review team as a poster presentation at the 33rd ICM Triennial Congress, which is being held in Bali, Indonesia, 11 - 14 June 2023.
申請した分野(知識と経験)において、ポスター発表として審査チームがアブストラクトを審査した結果、受理されたことのお知らせメールを受け取りました。
続いて、オンラインにおいて登録し、発表の意思があることとして、登録料(早期登録850$(日本円約12万円)を納めました。
2023年2月 Session: Poster session 4 (Group B)
Session date & time: 14 June 2023, 12:30 - 14:00
Poster number: PB-066
2023年2月に発表するグループのお知らせと時間等のお知らせが届きました。
更に、プロフィールや写真 ポスター作製のテンプレートや手順のお知らせがメール配信されました。本学会ではポスターA0~A1サイズを用意するように指定されましたが、学会会場で印刷のサービスもありました。もちろん日本円で約5000円程度の料金が徴収されます。
2023年5月ビザ申請やコロナワクチン接種証明書(外国用)関するメール連絡が入り、準備をしました。
さて、ここからインドネシア(バリ島)出発に向け、直行便や乗り継ぎ、ホテル等の予約を進めていきました。
会場の様子



会場は非常に厳しいセキュリティで、施設内には関係者以外は入れませんでした。これは以前、爆弾テロで尊い命が奪われたからです。世界の国々から多くの助産師が参加して世界の抱えている課題、自身の研究等様々なディスカッションがされました。私の発表は、Periodontal Disease Symptoms and Consultation Behavior of Pregnant Women in Japan 日本における妊婦の歯周病症状と相談、受診行動 でした。
日本では、妊婦の歯科検診を無料で受けられるシステムがあります。コロナ禍において妊婦は受診をためらい受診することに不安を抱えていたものと予想していましたが、コロナ禍の感染を危惧するといった事よりも、診療施設での胎児へのレントゲン被ばくの不安や子どもが生まれてから診察に行けばよいと考えるお母さん方が多いことが分かりました。我々助産師は、歯周病は早産を引き起こす可能性があることや栄養は口からと考え、口腔の状況が良く保てるための保健行動が取れるよう妊婦を支援してゆく必要があることを発表しました。
この発表にあたり、ポスター作製を手伝っていただいた、大学関係者の方、同領域の先生に感謝致します。
次回は、2026年6月13日~19日ポルトガルのリスボンで開催されます。