
グローバルコミュニケーション学科コラム
202310.30
グローバルコミュニケーション学科コラム
【Gコミ学科】語源について
皆さん、英語や日本語の中には、私たちの日常生活で使う言葉の背後に興味深い物語が隠れていることをご存知ですか?
今回は特に「お金」の焦点を当ててご紹介。
食事を楽しむ時に使う「サラダ」は、ラテン語の「sal」(塩)から来ています。古代ローマ人は、野菜に塩をかけて食べることから、この名前が生まれました。塩は生活必需品。
「サラリー」は、古代ローマで兵士が給料として受け取った「塩」から。塩=お金ですね。ちなみに塩を扱う人を「商人」と言います。
また「ドル」という言葉は、16世紀のヨーロッパの大きな銀貨、thalerに由来します。このターラーは「谷」の意味。ヨアヒムという谷で銀貨が作られていたから、です。
私たちが預金や融資でお世話になっている「バンク」は、イタリア語で「テーブル」を意味する言葉からきています。中世のイタリアで通貨の交換業者が市場のテーブルで取引をしていたことを思い出してください。
日本語からもご紹介。
「銀座」は、銀の貨幣を作る場所だったことからその名前がつきましたし、手元に持つ紙幣を「札」と呼ぶ理由は、元々お札は紙ではなく、木の札だったからです。
こうした言葉の背後にある歴史や文化を学ぶことで、英語や日本語の勉強がより面白く、生き生きとしたものになります。
言葉一つ一つには物語があり、それを知ることで、語学の世界がさらに広がりますね。
【教授 伊藤 創】