兵庫県立舞子高等学校の「先進理工類型」に所属する生徒の皆様が、2025年12月10日(水)、関西国際大学 神戸山手キャンパスを訪れ、高大連携による特別見学会と講義に参加されました。2026年4月に新設予定の情報学部に携わる教員が講師を務め、AI時代を生き抜くために不可欠なデータ活用能力とデジタルクリエイティブスキルを指導しました。
講義1:数字の奥にある物語を探る「データリテラシー」
最初の講義は、社会学部の章 志華 教授(情報工学博士)が「データリテラシー ~面白いデータ可視化~」をテーマに展開。
単にデータを集めるだけでなく、「データの読み取り、理解、そして活用」を中心とするデータリテラシーが、未来の技術者を志す生徒にとって最も重要な素養であることを強調。講義では、Gapminderなどのツールを用いた具体的なデータ可視化の事例も紹介され、生徒たちは数字の羅列から社会の傾向や隠された物語を読み解く視点を養いました。



講義2:生徒も驚き!Canvaでコード作成とゲーム体験
2つ目の講義は、高等教育研究開発センターの福田 美誉 講師が「Canvaを体験してみよう」をテーマに担当しました。
生徒の多くはCanvaの使用経験があったものの、福田講師が紹介した「コード作成まで可能な機能」については初めて知る生徒が多く、驚きの声が上がりました。講義では、生成AI機能を活用し、熊のイラストとしりとりゲームをしたり、実際に動く時計を作成したりするデモンストレーションを実施。生徒たちは、デザインツールとコード作成が結びつくデジタルの可能性を体感し、会場は大いに盛り上がりました。



生徒の感想:「情報リテラシーを大切に活用したい」
今回の講義は、生徒たちにとって非常に刺激的な体験となり、アンケートには以下のような感想が寄せられました。
「今の時代、情報やインターネットの使用は避けては通れぬ道だと思うので、AIかどうか判断が難しくなっていっている今こそ情報リテラシーを大切にし、学校の授業でのキャンバの活用を今回受けた授業で学んだことを活かして行きたいと思います。」
デジタル技術の発展と向き合い、自ら学びを深めようとする生徒たちの高い意識が伺えました。
関西国際大学は、2026年4月に開設する情報学部と連携し、今後も高校生が未来のデジタル社会で活躍するための実践的なスキルと、それを支える情報リテラシーの指導を積極的に展開してまいります。