教員紹介(国際コミュニケーション学部 グローバルコミュニケーション学科)

教授 副学長

芦沢 真五 (Shingo Aashizawa)

所属
国際コミュニケーション学部 グローバルコミュニケーション学科
専門

比較教育、国際教育、異文化理解、国際教育交流

主な担当科目(学部)

国際コミュニケーション概論(春:火曜1限)、グローバルアントレプレナー論(春:木曜1限)、人間学(秋:水曜3限)

Q1:現在の研究テーマ(または専門分野)とその専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。

異文化理解や国際教育をテーマに、留学がもたらす社会的なインパクトなどについて研究してきました。留学、転職などの目的で国境を越えて移動する人、難民として国外に移住しなければならない人は世界的に増え続けています。私自身が留学で人生を大きく変えることができましたし、沢山の留学生や国際人材にかかわった経験から、こうした人々の生活やキャリアを支援する仕組みづくりが必要だと考えています。たとえば、海外での学修歴や職歴がある人にとって、資格や学歴を正当に認証するシステムがあれば、その人の人生やキャリアを豊かにする可能性が広がります。日本も欧州、カナダ、オーストラリアのように外国学歴の資格認証を適切に行い、外国人材や留学生がもっと活躍できるように配慮すべきです。ユネスコの理念(東京規約という国際条約があります)に基づいた外国学修歴・資格の認証システムを日本で確立していく方策について研究をしています。

※詳しい業績はこちら ▷ 芦沢研究室ホームページ

Q2:プロフィール

大学卒業後、福祉系の仕事をしていたのですが、28歳で大学院留学を決意し、英語を一から勉強しなおしました。ハーバードの教育大学院を卒業するまでかなり苦労しましたが、留学経験が自分のキャリアや人生を豊かにしてくれたと思います。是非、学生の皆さんにもチャレンジする気持ちを持ち続けてほしいと思います。

Q3:この仕事をしてよかったと思ったことは何ですか?

国際教育や異文化理解にかかわる仕事をしていると、世界中の教育関係者や学生とつながって様々な学びを共有することができます。同様に、国内でも外国にルーツがある子供や若者と接する機会も多く持ってきました。一つの例ですが、浜松にある日系ブラジル人・ペルー人学校でこの学校の生徒たち、日本人学生、留学生が共同ワークをおこなって最後に全員でコーラスをしたことがありました。その時の学生たちの活き活きした表情や共有された一体感は、今思い出して身震いするくらい素晴らしくて、プログラムを企画してよかったと感じました。学生が留学や異文化交流事業を通じて、自己肯定感とチャレンジ精神を高めて自信を持って行動できるようになってもらえたら、と願っています。

Q4:この仕事をして辛かったことは何ですか?

プログラム運営や書類作成で連日深夜まで働かなければならない時は少ししんどいですが、国際教育にかかわる仕事は楽しいと感じることが多いので、辛いと感じることは少ないです。

Q5:高校生へメッセージをお願いします。

高校生のうちに新しいことにチャレンジしてほしいですが、大学に入ったら特に海外留学や国際インターンなどを通じて世界中に友人を作ってもらいたいです。「自分には無理」と最初から限界を設定しないで、自分自身を鍛えてほしいと思います。その先には、世界とつながっている人生とキャリアが待っています。

Q6 :講演・取材など協力可能なテーマ

これまでの講演やメディア取材で対応してきたテーマ:

「留学の社会的インパクト:留学経験者5000人の大規模調査のデータ」

「ポストコロナ禍における新しい国際教育交流のありかた」

「外国学修歴の評価システムと証明書デジタル化」

「ユネスコによる東京規約の意義」

「マイクロ・クレデンシャルの日本における可能性」