GS活動報告

201810.09
GS活動報告

【グローバル教育センター】グローバルスタディⅡ (フィリピン/2018夏ディリマン)活動報告

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2018年8月20日から30日にかけて、フィリピンは東ヴィサヤ地域のタクロバン市とマニラ首都圏に赴き、2013年にフィリピンを襲った超大型台風Haiyan後の復興状況の調査を行いました。


猛暑の日本に比べれば涼しいものの、絡みつくような暑さの中、タナウアン市、パロ市の市庁舎を訪問し、市長から直接災害復興の状況について説明を受けました。また、住宅地を訪問し、現地住民から台風後の生活の変化についてもインタビューを行いました。また、災害復興においては経済活動の復興は特に重要ですが、この点について商工会議所の方から情報提供を頂きました。総じて言えば、見た目の復興は進みつつあり、仮設住宅の提供も進んでいるといった進展も聞かれましたが、貧富の格差や若者の流出といった、経済・社会的側面において、足を取られる面も聞かれました。参加学生はこれらの点に関連した各グループの関心について積極的に質問し理解を深めていました。
マニラに移動後、フィリピン大学ディリマン校を訪問しました。特に、行政学部において、シンポジウムに参加し、日本、フィリピン、タイ、インドネシア各国の大災害からの復興について、研究者からの報告を受けました。この内容を元に、Dr, Jose O. Tiusonco IIの講義に参加し、現地の学生との交流を行いました。フィリピンと日本の違いについて、災害復興だけでなく、生活文化や近年の流行まで、幅広く意見交換をしました。


これまでの調査内容から得た経験や知識を元に、UNDP(国連開発計画)、IoM(国際移住機関)、JICA(国際協力機構)といった国際組織を訪問し、災害復興における国際組織の役割と2013年台風ハイアンにおける貢献について説明を受けました。国際組織は復興を支援する立場にあっても、それを主導する立場にないことから、様々な制約の下で、現地住民の自律的な復興を支援することの難しさを学びました。学生もこれらに関連して、積極的に質問を行っていました。
各国で災害による被害は異なっても、その後の復興過程における関心は近いものがあることが改めて理解される旅となりました。今後のフィリピンの復興において、持続的な開発に基づく創造的復興が形となることが期待されます。

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