
GS活動報告
201903.08
GS活動報告
【グローバル教育センター】グローバルスタディⅠ (カンボジア/2018冬プノンペン)活動報告


本プログラムは、カンボジア内戦の外傷体験に関するフィールドワークを行いながら、異文化研究の基礎資料を収集することを目的に7日間にわたる活動を行いました。
参加学生20名は、まずカンボジア内戦の学習として、トゥールスレン刑務所とキリングフィールドを訪れました。日本での事前学習でも学んだはずのカンボジア内戦ですが、知識としてではなく実感として当時の過酷な現実を目の当たりにし、多くの学生が翌日からのフィールド調査に向けた心構えを整えなおした一日となりました。
そして、タケオ州でのフィールド調査では、実際に内戦を体験した方々から当時の様子についてお話を聞かせていただきました。内戦体験者の重く深遠な語りに耳を傾け、そこに生じるさまざまな感情とも向き合いながら真剣な眼差しで聞く学生の表情が印象的でした。ホテルに戻ってからのふりかえりでも、すぐには言葉で表現できないほど複雑な思いを体験している学生も多く、今回の内戦体験者の語りを我々がどのように周囲に伝えていけるかが課題となっているようでした。
日本への帰国後は、現地での体験を各自の懐に落とし込み、少しずつ言語化できるよう事後学習に取り組んでいきたいと思います。
(担当:人間心理学科 坂中尚哉・松井幸太)





