(コロナ)お知らせ一覧

202005.13
(コロナ)お知らせ一覧

【学生・保護者の皆様へ】関西国際大学の学生の安心確保に向けた新型コロナ感染症対応の基本方針について

関西国際大学
学長 濱名 篤


1.緊急事態宣言(2020.4.7)発出後の対応方針

 今般の新型コロナウイルス感染症拡大に対して、本学としては以下の方針に基づき、別紙1のような様々な対応策を実施してまいりました。

 ① 学生の安全を最優先とし、不要不急のリスクを避けるように指導する。
 ② 教育機関としての責任を果たし、遠隔手法の活用などにより可能な限り早期に授業を開始し、学生の学習への影響や支障を最小限にとどめる。
 ③ アドバイザー(教員)や学生課等の担当部署によって、学生一人一人の状況を確実に把握し、直面する多様な困難・支障を見極め、早期に的確な情報提供と親身な相談により学生の安心確保に努める。
 ④ 突発的なコロナ非常事態によって、平常時と比べ、学習や生活に特に困難を抱えた下記の学生に最優先で緊急支援を行い、学習の継続を保障することに努める。 

  ⅰ)アパート・下宿代の負担に苦しんでいる

  ⅱ)アルバイト収入の激減で生活費に困っている

  ⅲ)PCやWi-Fiなどの遠隔学習環境に支障が大きい

     

2.5月7日以降5月末日までの緊急事態宣言の延長に伴う新たな措置

 学生のみなさんに回答してもらった「学生状況調査」(5月6日~8日実施。回答率71%)によるみなさんの「困りごと」の結果を踏まえ、当面の措置として、以下を実施します。

 ① 図書の貸し出しサービス(送料大学負担)

 送料の大学負担による図書の貸し出しサービスを5月11日から行っています。手続等については、大学のホームページをご参照ください。

 ②PCやWi-Fiルーターの貸与

 「学生状況調査」で、PC又はWi-Fiルーターが「ない」と回答した方には、これらを貸与します。準備が整い次第、各キャンパス教務課から個別にメール等にて連絡します。

 ③ 当座資金の緊急貸付

 アパート・下宿代の支払いや当座の生活費が困難となっている方に、1口5万円単位で2口までの「緊急貸付」を行います。返済は原則として年度内にしていただきます。希望者は、メールにて学生課にご連絡ください。

 ④ 国やJASSOの制度適用からもれた延納・分納手続き者に対する奨学金新設

 新型コロナウイルス感染拡大に対応して、国や日本学生支援機構(JASSO)などから現在、別紙2のように多彩な支援が行われています。これらを積極的にご活用いただきたいわけですが、それぞれに一定の条件が設定されているため、希望しながらも制度適用から最終的にもれる方が出ると考えられます。そこで、そうしたとりわけ厳しい状況に至った方にたいしては、大学の資金によって支援すべく奨学金を支給します。6月中の制度化・実施に向けて検討を開始しています。


3.本学の学費に対する考え方

 本学の学費は基本的に、学部4年間に必要とする費用を4年間に分けて、半期ごとに納付していただく計算によって成り立っています。そのため、入学時の学費のまま原則として4年間同額であり、入学時の学費も5年間値上げしてきませんでした。


 この間、人件費の上昇、消費税の値上げもありましたが、学費値上げを行わず教職員の協力と経営努力によって乗り切ってまいりました。その結果、本学の収支は決して収入超過とは言えず、グローバルスタディなどの大学支出が高額な教育プログラムや、8~9月の夏学期や2~3月の冬学期のように、他大学では授業を行っていない時期にまで授業提供を行うなど、お納めいただいた貴重な学費を大切に使用すべく出来る限りの内部努力を重ねつつ教育の充実に努めてまいりました。その意味で、適正な学費システムを取ってきていると考えています。


 今回のコロナ対応におきましても、遠隔授業を行うための新規投資、代替プログラムの開発、図書利用の送料負担、感染防止用の購入品増加などにも努めており、一日も早いキャンパスでの対面教育の再開の準備も行っているところです。別紙3のように、他大学よりも早期に遠隔授業を開始したために、また現在まで特段の問題もなく推移していることから、7月29日には春学期の授業を終了できる見込みであり、他大学と比べれば学生生活への影響が少ない学年暦で教育活動を行ってきています。


 経済的打撃を受けられたご家庭のことを思うと心が痛み、衷心よりお見舞いを申し上げます。大学としては学納金の延納・分納期間を延ばす対応をとるとともに、政府や日本学生支援機構の制度の活用を相談・助言させていただいています。また、家計全体をお支えするまでの経済力を持たない本学でありますので、政府や自治体の諸支援制度を積極的に利用していただくようにお願いしております。多様な家計状況にある皆さまに対し、一律に減免することは、大学として必ずしも公平公正な対応策とは考えておりません。一律支給は政府等のより公的な支援にお願いし、大学コミュニティの相互扶助の精神で、個別に特に支援が必要な方に優先して限られた資源を活用することを、本学の建学の精神である「以愛為園(愛を以て園と為す)」という価値観に即したものと考えたしだいです。


 一人一人の事情を見つめ誰も取り残さないNo one left behindという考え方で、皆さん全員が本学での学修をおさめ、社会に出て行かれるよう誠心誠意務めていきたいと存じます。このような方針をご理解いただきますようにお願い申し上げます。


・別紙1
・別紙2
・別紙3

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