（コロナ）お知らせ一覧

関西国際大学
学長　濱名　篤

皆さまには新型コロナ感染症拡大防止対策に伴い、不自由な学習を余儀なくされ、健康面・精神面や社会面・経済面でのご不安を拝察し心よりお見舞い申し上げます。
世界中で多くの人命が失われ、今日なお終息していないことをみると心が痛みます。

昨21日、政府より関西地区の緊急事態宣言の解除が宣言され、コロナ感染症と共存しつつ、終息させていくための次の段階を迎えることになりました。
さて、本学は困難な状況にあっても最大限可能な教育を提供すべく遠隔授業に取り組み、ここまで全体として順調に行ってきておりますが、新たな状況を踏まえ、下記の方針に基づき、可能な限りの安全確保策を講じ、キャンパスの閉鎖解除と対面方式による授業を再開してまいります。この旨ご報告いたしますとともに、皆様の学習をより良いものに改善させていただくよう、教職員一同と共に最善を尽くさせていただきますので、ご理解ご協力のほどお願い申し上げます。

　　　　　　　　　　
記

１． キャンパスの再開：2020年5月28日（木）より

・安全確保のため、キャンパスへの入構に当たっては非接触赤外線体温計やサーモグラフィーで体温確認を実施し、37.5度以上の方の入構はお断りします。また、入構の際はマスク着用と手指消毒をお願いしますが、自宅を出る前の検温を行い37.5度以上ある場合は登校しないでください。
・入構時間は当分の間、8：30―20：00とします（特別に許可された場合を除く）
・三木キャンパスへのスクールバスの運行はしていませんので、公共交通機関やマイカー等をご利用ください。

２． 対面授業の再開：2020年6月1日（月）より

・登校に際しての安全確認体制が整い次第の再開として、6月1日となります。
・春学期末（7月29日）までの間、キャンパスでの対面授業にするか、ZOOMによる遠隔授業によって受講するかは、自己判断で事前登録していただき、対面授業を選択した方には受講許可証をお渡しします。（対面授業再開にはあらかじめ様々な準備対応が必要なことから、この間は原則として途中変更は出来ません。また、科目ごとに変更することも出来ません。一括して受講方式を選択していただきます）。
・自己判断による選択方式とさせていただきましたのは、孤立感や心理的不安から再
開を望む声や社会経済生活の正常化への期待の一方、通学や授業時の他者との接触
に対する不安を持っておられる方々がおられ、スクールバスも現状では通常運行が
困難である点を考慮してのことでありますので、ご理解ください。
・対面授業に当たっては、できうる限りの安全措置を講じますが、受講者間の距離はおおむね１ｍとして使用不可の座席を設け、教員はフェースシールド装着で講義を行います。
・授業は対面受講者と遠隔受講者が併存します。ＺＯＯＭを用いた変則授業になりますので、対面受講者もパソコンを持参してください。
・パソコンもしくはWi-Fi受信のためのルーターを持っていない学生には、5月27日までに無償貸出（春学期末まで）を行いますので、いずれの方式での受講も可能です。
・三木キャンパスへのスクールバスは当面、安全のため路線を縮小し、緑が丘―キャンバス間のみ運行します。なお、春学期の間は無料(学生証提示)とし、便数を増やします。

３． 大学としてのその他の支援

政府および日本学生支援機構（JASSO）等の公的支援制度については把握している限り　別紙のとおりです。自治体を含む公的支援は拡充傾向にあり、今般、文部科学省から住民税非課税世帯の学生に20万、その他の経済的困窮する学生に10万の追加給付がとられようとしています。しかし、これらの支援金が届くには相当の時間を要すると考えられますので、既にお知らせしました通り、本学としては以下の措置によってそれらを補完することにいたします。

１） 緊急資金貸付：
アパート・下宿代の支払いや当座の生活費が困難となっている方に、1回１口5万円単位で2口10万円までの「緊急貸付」を行います。事情によっては再度、合計最大4口20万円まで行います。返済は原則として年度内にしていただきます。希望者は、メールにて学生課にご連絡ください。申請書到着後速やかに振り込みます。

２） 学校法人濱名山手学院としての給付制奨学金新設：
拡充傾向にある公的支援制度を積極的にご活用いただきたいわけですが、それぞれに一定の条件が設定されているため、希望しながらも制度適用から最終的にもれる方が出ると考えられます。そこで、そうしたとりわけ厳しい状況に至った方にたいしては、法人の資金によって支援すべく奨学金を支給します。6月中の制度化・実施に向けて検討しており、確定次第ご報告いたします。

以上ご説明しましたように、本学は皆さんの安全を確保しながら、「最大限可能な教育を行い、学習支援を行う」方針のもとに、学習がコロナウイルスの影響によって大きく妨げられないよう今後も教職員一丸となって努力します。一緒に頑張っていきましょう。

併せまして、保護者の皆様には学生の皆さんの取り組みに対するご支援を引き続きよろしくお願い申し上げます。

以上