(コロナ)お知らせ一覧

202009.16
(コロナ)お知らせ一覧

【学生の皆さんへ】秋学期の授業は「原則として対面授業」で行います

関西国際大学 学長
危機対策本部 本部長
濱名 篤


今回のコロナ禍に加え猛暑が続いておりますが、学生の皆さんは元気にお過ごしでしょうか。


本学では夏学期(集中講義)も終盤に差し掛かっています。この間、学生の感染者が一人も出なかったことは不幸中の幸いであったと安堵しております。これは、皆さんが感染予防に留意し、健康保持に努力していただいた結果であろうと感謝いたします。


今回のコロナ禍にあって、本学ではこれまで学生の安全と、学習の遅れを出させないことの両立を図ることを基本方針としてまいりました。キャンパス入構にあたって、サーモグラフィによる検温、厚生労働省の感染者追跡ソフトCOCOAのインストール確認、3密を避ける環境整備など可能な限りの安全対策を行ってまいりました。また、遠隔学習と対面学習を組み合わせた教育の実行、政府の学生支援緊急給付金の受領支援や本学独自の奨学金創設などは上記の基本方針に沿ったものです。なお、学生支援緊急給付金については希望者全員が受領できることになり、胸をなでおろしています。


これまでの本学の新型コロナ感染症についての取り組みと今後の授業のあり方については、本学のウェブサイトに掲載しております。また、9月5日に全学生向けにメール配信をしていますのでご確認ください。


さて、秋学期の授業形態につきましては、危機対策本部会議において協議を重ねてまいりました。その結果、小中高の学校や企業等の対応に準じ、安全・安心対策を強化しつつ「原則として対面授業」での教育提供としていくことにいたしました。政府では、新型コロナを感染症法の「2類(SARSや結核などと同等)」から「5類(インフルエンザと同等)」に引き下げ、重症者を除き入院せず自宅療養を中心とした対応に切り替えることが検討されるなど、様々な情勢を踏まえ議論した結果、そのような結論を出すに至りました。


"安全"ということについては100%ということは難しく、あくまで万全をめざしての工夫を強化することになります。安全は客観的尺度に基づきその程度を把握することができるもので、熱中症に際しての気温、地震では震度、台風の場合は中心気圧や瞬間風速等の定量的尺度を目安にはできますが、それでも予想以上の被害が発生することもあります。現状からみて、100%安全な場所や状態の確保は難しいかもしれません。Withコロナの状態が2021年度の後半まで続きそうだという予想がなされている状況では、これまで以上に皆さんの協力を得つつ、3密を避け、マスク着用、手指消毒の励行などの対策を徹底して本来の授業形態に戻していくことの方が、先に述べました本学の基本方針に合致しているのではないかと考えた次第です。


「原則として対面授業」を行うにあたり、本学としての対応方針を「感染拡大予防ガイドライン」としてまとめました。そして授業については、教室の収容力や履修者数を加味し、細かく対面方式の類型を設けるなど、できる限り安全を確保しながら実施します。


また、身体的あるいはメンタル面の理由から対面授業での受講が難しいと客観的に判断される(医師やカウンセラー等の専門的判断を伴う)方については、遠隔方式での受講を認めるようにいたします。


さらに、今後新型コロナ感染症の再拡大等で状況が悪化する場合(国や地方自治体が発するアラートや情報に基づき本学としての基準作成予定)には、対面授業中心の方式から遠隔授業方式または遠隔・対面方式の併用(科目の性格によって遠隔と対面を大学が指定する)に戻すことも考慮いたします。


今後感染者が発症した場合には、入構者にCOCOAをインストールしてもらっていることから早期に濃厚接触者を発見し、保健所等関係機関の指導に基づき速やかに対応を講じていく所存です。


皆さんの中には、不安を抱いている方もおられるかと思いますが、上記の通り最大限、安全に配慮していきます。"安全"対策だけでは皆さんが"安心"されにくいこともあることでしょう。"安心"の方は、主観的にその人が安心だと感じる尺度は一様ではなく、個人による感覚に大きく左右されます。


どうか勇気をもって前に進もうではありませんか。

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