経営学科ニュース

202103.19
経営学科ニュース

【経営学部】サービスラーニング 『 三木市におけるSocial Inclusionをめざした地域共生活動 』 ~大和ハウス工業(株)栽培事業開発室におけるサービスラーニング~

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大和ハウス工業株式会社では、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)の一環として、日本各地で多様な取組みを行っています。同社栽培事業開発室は、三木市でミニ胡蝶蘭の栽培を通じて、Social Inclusion(社会的包摂)をめざした地域共生活動に取り組んでおられます。言うなれば、「老いも若きも」「男性も女性も」「健常者も障がいを持っている人も」みんなで力を合わせ、地域で支えあいながらともに生きていこうという考え方です。

具体的には、栽培事業開発室がミニ胡蝶蘭を栽培し、地域共生活動に役立てていこうとするものであり、現在は地域住民である高齢者の方が雇用され、栽培事業のサポートを行っていますが、次年度からは障がいを持っている人にも働いてもらえるよう環境を整備しつつあります。

2020年度秋学期において本学学生が同社栽培事業開発室のご協力を得、サービス・ラーニング(以下SL)を実施させて頂きました。このSLは、地域の資源を活用し学生が学ぶと同時に、地域貢献するというものであり、経験学習の一種といえます。事前学修において、上述した背景や取り組みについて学んだ上で、現地活動を実施させて頂きました。

活動内容は以下の通りです。

《大和ハウス工業(株)の取組みについての講義》
・栽培作業(当社で雇用しているパートの方と一緒に作業を行う)

・ガーデンのメンテナンス
・ワークショップの準備
・アレンジメントワークショップ(対象者:近隣の住民)
・ワークショップ参加者へのヒアリング調査
・進路ウォームアップ講座
・アレンジメントワークショップ

事後学修では、これらの成果をまとめた動画を作成し、SLの担当者や受講者に公開しました。

そして、授業総括の中では学生たちの気づきが明らかになりました。三木市にある大学でありながら、三木市の歴史や大和ハウス工業(株)との関わり、高齢化率の高い地域であることなどについて知ることができたようです。また、SDGsやSocial Inclusionについても1年生にとっては聞きなれない用語でありましたが、理解を深めることができたようです。

そして、これからの企業はどうあるべきか、また、人間社会がどのように進むべきかについて考えさせられたとのことでした。

 

(経営学科教授 広沢 俊宗)

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