グローバルコミュニケーション学科ニュース

202106.22
グローバルコミュニケーション学科ニュース

【Gコミ学科】英語学習中のみなさん  

英語学習中のみなさん。

英語の学習は、1にも2にも英単語、と言われますが、実際にたくさんの英単語を覚えるのはなかなか大変ですよね。そんな悩みに「英単語を覚えるときは語源とあわせて覚えると効率が良い」と教わったことがある人も多いのではないでしょうか。


例えば、portは、もともと「運ぶ」の意味のラテン語です。
電化製品で、ポータブル〜〜といえば、「port(運ぶ)able(できる)」で「持ち運べる」という意味ですね。「port」だけで使うと「港」の意味がありますが、これはもちろん、港が人や物を「運ぶ」ところだからですね。

ホテルのポーター、は、荷物を「運んで」くれる人。

「import」は、in(中へ)+port(運ぶ)=輸入する。
「export」は、ex(外へ)+port(運ぶ)=輸出する。
「reporter(レポーター)」も、情報をport(運ぶ)人、ですよね。

と、こんな具合です。


ただ、語源を理解することは、単語を効率よく覚えるだけでなく、その国も文化や歴史を理解するのにも大いに役立ちます。

例えば、アメリカのGeorgia (ジョージア)は、イギリス王、ジョージ2世から名付けられました。New York(ニューヨーク)も、これまた、イギリスのヨーク公から。ちなみに、このニューヨークは、以前は、New Amsterdam(ニューアムステルダム)という名前でした。アムステルダムは、ご存知の通りオランダの地名。

すなわち、もともとオランダが支配した土地を、イギリスが占領して、自分たちの王様の名前(ヨーク公)に変えたんですね。
オランダは、イギリスから土地を守るために大きな壁(wall)を建てました。
これが今でもWall streetとして残っています。


もちろん、地名だけではありません。temple(お寺)は、timeと関係しています。なぜか?お寺は鐘を鳴らしてtime (時)を知らせてくれたからです。

salary(給料)は、salt(塩)と関係しています。昔は塩が給料として支払われたからです。


言語を学べば、その背後にある歴史や文化も大いに学ぶことになります。単語をたくさん覚えるのは確かに辛い、ときもあります。そんなとき、ぜひ辞書をひいて、その語源も調べてみてください。
暗記が楽しくなること間違いなしです。

【教授 伊藤 創】

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