
教育福祉学科ニュース
【教育学部】面接試験での勘違い ~正解主義ではないですよ~
本学には、センタープログラムという時間があります。
本来の講義ではなく、学生の成長のために我々の持っているスキルを提供しています。
私は教員採用試験対策として「面接総合」という面接や模擬授業、ロールプレイなどを指導する時間にしています。
現在は、コロナ対策としてzoomで実施していますので、対面でのロールプレイは難しいため、面接や模擬授業のコツなどを中心に指導しています。
さて、面接で様々な先生方から指導を受ける中で、問われたことに対して「上手く喋れなくて...」と悩んでいる学生がいます。
確かに、「昨日何を食べましたか?」と聞かれて「阪神が勝ちました!」と返答するようでは的外れな回答となりますから、問題外です。
それでは、ステーキを食べた人が合格で、ラーメンは不合格か、ということでもありません。
なぜなら、教員採用試験での問いは、正解の無い問いであったり教育界が積年の課題として解決できていない「いじめのないクラスをどのように作りますか?」などの問いであったりするからです。
つまり、余程的外れな回答をすることでなければ、正解主義にならず、立派な内容を喋ろうとしなくても大丈夫なのです。
むしろ現場経験の無い学生が、例えばいじめの解決策についてしたり顔で述べても、良い印象からかけ離れてしまうかもしれません。
実のところ、面接する側は色々な設問をしながらその回答の内容よりも『どんな人物かを知りたい』のです。
特に、学校の先生は子どもたちの前に立って指導をする立場になりますから、採用する側もどんな人物かが分からなければ、恐ろしくて採用できないのです。
子どもたちを大切にしてくれそうな人物なのだろうか?
子どもたちを明るく支えてくれそうな人物なのだろうか?
子どもたちの前に立って、しっかり授業ができそうな人物なのだろうか?
まさか、不祥事を起こしたりしないよね!?等々
要するに「安心」できる人物でないと、採用できないのです。
ですから、自分の特性を知ってその良いところが表現できるように話す、自分らしい「話し方」や「表現」がとても大切なのです。
自分の良さを信じて、自分らしく! ガンバレ!4年生!
(教育学部 教育福祉学科 百瀬 和夫)