看護学科ニュース

202109.14
看護学科ニュース

【看護学科】本学保健医療学部の看護学生を対象とした新生児蘇生法(NCPR)講習会を開催し、認定試験に受講した4回生12名全員(100%)合格しました!

令和3年7月24日(土)と9月3日(金)に、看護棟3階実習室にて、NCPR一次コース講習会を開催しました。

この講習会は、出生時に胎外呼吸循環が順調に移行できない新生児に対して、いかにして心肺蘇生法を行うべきかを学ぶことを目的としたものです。「すべての分娩に新生児蘇生法を習得した医療スタッフが新生児の担当者として立ち会うことができる体制」の確立を目指し、日本周産期・新生児医学会では、2007年から新生児蘇生法(NCPR)普及事業をスタート致しました。


今回開催したNCPRの一次コース講習会は、看護師免許を持たない看護・助産学生等を対象にしたもので、この講習会受講後に試験を受けて合格すると、所定の手続きを経て3年間有効の新生児蘇生法修了認定証カードをもらうことができるのですが、昨年度より助産選択学生を対象に本学で初めて開催を始めましたが、学部で開催している大学はほとんど見当たりません!


今回も、看護学科母性看護学領域准教授の鷲尾弘枝(私)が日本周産期・新生児医学会公認インストラクターとして、助産学生だけでなく、初めて(助産選択学生ではない)看護学生を募集して、2日間で、4回生助産学生8名と看護学生4名に講習会

を開催いたしました。本講習会によって、標準的な新生児蘇生法の理論と技術に習熟することにより、児の救命と重篤な障害の回避が期待され、本学の学生さんたちの今後の活躍にもつながっていくと思います。

一次コース講習会では、「気管挿管、薬物投与を除く「臨床知識編」「実技編」で構成される基本的な新生児蘇生法の習得」を目的に、通常目安3時間の講義・実践ではありますが、本学では、気管挿管も助産学生さんに実際にやってもらい、講習会は、講義を含め、1日かけて行いました。また、通常自分で受講しようとすると、費用がかかる講習会ではありますが、今回も本学教員がインストラクターであるため、無料で行いました!


演習では、新生児救命に必要な技術を、たくさんの事例を想定して、シミュレーションしながら身に着けてもらいます。最初は60秒、そして、その後は30秒ごとに生まれてきた児を評価しますが、この最初の60秒以内に、必要な児に人工呼吸を開始できる知識・技術があるかどうかが、新生児の予後に大きくかかわります。時間内に、観察・判断・行動していくことが、この講習会では最も難しい内容となりますが、一人ひとりの学生さんができるようになるまで繰り返しました。

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以下、 講習会終了後の学生さんの感想です。

  • 座学とはちがい、実際にNCPRを演習してみると、アルゴリズムが分からなくなってしまい、最初は難しかった。
  • 演習がとても勉強になった。
  • 実践を繰り返し出来たため理解できたことが多かっただけでなく、判断力の大切さを学ぶことができた。
  • 教科書で学んだことでなく、実際に行うことで流れはつかめたと思います。
  • 新生児蘇生法について学ぶことが出来た。テストは緊張したけど事前に少し勉強していたので講習がより分かった。
  • 新たに必要な知識・技術を学ぶことができてよかったです。
  • 教科書ではわかりにくいところも、講義や演習を通して理解が深まりました。また、事例を用いての演習だったので、実際どんな感じで行っていくのかがとてもよく分かったのでよかったです。
  • すごくためになることだし、学んでいて楽しかった。今回、このような機会で、学生のうちにBコースを学べて本当によかったです。ありがとうございました。
  • 事例を通してNCPRを実施し、どのような行動をとればいいか、より理解できてよかった。スキル・キャリアアップのためにも今後も講習会に参加していきたいです。
  • 成人だけでなく新生児の蘇生法を学ぶことができ、将来に活かせるため良かったです。
  • 少人数で、学内で、無料で受講できてよかったです。国家試験対策や就職活動の狭間で大変濃い学びとなりました。
  • 今後新生児に関わる科に配属された際には今日の講習会で学んだ知識・技術を活かしたいです。少人数で1人1人に時間をかけて指導していただき、技術を身につけることができました。ありがとうございました。

そして、学生さんの頑張りで12名全員合格という朗報につながりました!!!

今後は、看護師と助産師国家試験合格に向けて、一緒に頑張りましょうね!

看護学科 准教授 鷲尾 弘枝
⇒保健医療学部ページ

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