看護学科ニュース

202206.23
看護学科ニュース

【看護学科】第38回日本分娩研究会を開催します

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皆さんは出産についてどんなイメージをお持ちでしょうか。出産は痛いもの、怖いものと思っていませんか?

確かに、妊娠前はわずか50gの子宮が妊娠末期には約1000gまで大きくなり、3000gの胎児を生み出すのですから、そのエネルギーは凄いものです。胎児を産み出すための子宮の収縮が陣痛で、周期的にくる子宮の収縮を痛いと感じるわけです。子宮は引き延ばされて大きくなっていくときには何の痛みも感じないのに、収縮するときは急激なので痛みとして感じるのです。しかし、この痛みを感じる感覚域は個人差が大きく、知識を持ち呼吸法などの練習をすることで、感覚域を高くすることが出来ます。これが「精神予防性無痛分娩」なのです。痛みを何とか少しでも軽くするために、瞑想法、暗示法、呼吸法などを妊娠中から体得して分娩を迎えることで気持ちの良いお産に導くことが出来ます。しかし今日では、妊娠中の教育・訓練よりも、分娩時に薬剤を用いて痛みを除去する「無痛分娩」が普及しています。

そこで今回の研究会では、出産の原点に返り、出産体験を、陣痛を除去する無痛分娩ということのみでなく、いかにしたら心地よいものにできるかという視点から議論したいと思っています。テーマは「妊産婦の主体性を育む分娩期の関わりー気持ち良い出産体験に導くにはー」と致しました。神戸の国際会議場にて開催いたします。関心のある方は下記にお問合せください。

お問合せは 関西国際大学看護学科 齋藤益子:ma-saito@kuins.ac.jpにどうぞ。

【保健医療学部 看護学科 教授 齋藤 益子】

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