社会学科ニュース

202206.10
社会学科ニュース

【社会学部】第73回 関西社会学会大会の開催報告

2022年5月28日(土)、29日(日)の2日間、第73回 関西社会学会大会が開催されました。関西国際大学は共催校(開催校)として大会実施に協力しました。260名の出席者があり、招待講演やシンポジウムが行われ、盛況のうちに終了しました。また、共催校(大会校)特別企画「社会学を高校生にも2 実践編」も開催しましたので後日、記事でご紹介させて頂きます。

以下、友枝 敏雄 教授からのコメント

 2日間にわたる関西社会学会大会が盛況のうちに閉幕し、本当に嬉しく思っております。

 学会大会での報告というのは、報告者にとってはいつも緊張するものです。しかし出席された教員や院生の方から、的確なコメントや励ましの言葉をもらうと、報告のための準備で苦労したことがいっぺんに吹き飛び、とても幸せな気分になります。若手研究者にとっては、自分の研究の登竜門であり、研究の扉を開けるチャンスがやってきます。ベテランの研究者にとっては、自分の研究の転回もしくはバージョンアップをはかる絶好の機会です。

 関西社会学会大会での報告時間は25分であり、現在では長い報告時間です。数十年間、その伝統を守り続けております。長い報告時間は、報告者にはできるだけ研究内容を的確に紹介してもらい、出席者も研究内容を十分に理解した上で、議論してもらおうという配慮から考えられたものです。こういう素晴らしい時間の流れのなかから、社会学という学問の新たな展開が生まれればと思っています。

 今回の大会では若手研究者に贈られる奨励賞が2件選ばれました。

 シンポジウム「ケアから社会を構想する-ポストコロナの社会理論」では、ビデオによる出演やニュージーランドからのZOOMによる報告があり、岡野八代先生(同志社大学教授)による招待講演も含めて、豊穣な時間が生み出されました。

 私の関西社会学会会長の任務も、今回の大会をもって無事終了しました。3年の任期を大きなミスもなく終えることができたのは何よりでしたし、2022年3月に、「ロシアによるウクライナ侵略についての理事会声明」を発出できたのは、本当にささやかではありますが使命を果たせたように思います。

tomoeda.jpg

関西社会学会 会長(2019年5月~2022年5月)

社会学部長 友枝 敏雄

この記事をシェアする

  • Facebook
  • LINE
  • Twitter