GS活動報告

202208.29
GS活動報告

グローバルスタディⅠ(三木市/2021冬)活動報告

本プログラムは2019年に始めて以来の3回目の実施になります。三木市における在住外国人とその災害対応支援の現況を行政から事前に把握したうえ、在住外国人からのヒアリングや共同作業などを通じて、課題の要素を確認し、ワークショップなどを企画・実施することで外国人の防災・減災意識の向上を促すことを目的としています。

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日本語教室
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防災訓練

市の国際交流協会が主催する外国人のための日本語教室(自由が丘公民館)では、学生たちがいろいろな国の方と事前学習で習得したやさしい日本語やジェスチャーを工夫してコミュニケーションを取り、外国での災害の話や避難方法、避難場所などについてインタビューし、災害時の警報音を始めとした防災クイズを作って実施しました。また、地域の防災訓練に参加し、コロナ対策を含めた避難所の運営、簡易テントの組み立て方やAED の扱い方等の災害時や緊急時に必要な知識を学ぶことが出来ました。

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防災バスツアーチラシ

予定していた兵庫県立広域防災センターへのバスツアーがコロナ禍により中止になりましたが、学生達が事前学習で考案した個性的なチラシの配布時に好評を得て、バスツアーの代わりに、プログラムが取り入れたのは学内で実施する『ボー・リーグ』への参加です。全員がスタッフとして地域住民が参加する防災イベントの運営に携わることができました。

予定していた外国人の方と一緒に居住地域を歩き、避難ルートや場所を確認することも中止になりましたが、学生たちは自分たちの足でブロックごとに自由が丘地区の避難ルートを歩き、道路の状況(補装状況や勾配など)を確認したうえ、様々なポイントを表示した分かりやすい避難マップを試作しました。このような取り組みを市にフィードバックし、継続的な取り組みを考えています。

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避難マップ

今回のプログラムに参加した気づきとして、「外国人の方は日本での生活が長くても、普段日常的に使うことの少ない「防災用語」に関してはあまり知識がなかったり、言葉が読めない、言葉の意味が分からなかったりすることが多い」ことや、「避難場所が非常にわかりづらい場所にあり、実際に災害が起こったときに土地勘のあまりない外国人住民がその場所へ向かえるのかと少し不安を感じた」ことなど取り上げられました。

今後につながることにおいては、地域社会への関心や多文化の理解、より防災のことを学ぶ必要性などを取り上げる学生が多かった。 

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