社会学科ニュース

202208.12
社会学科ニュース

【社会学部】2022年度 社会学部データサイエンス特別講義・報告

7月11日(月曜日)、社会学部1年生の「データサイエンス入門」を履修する学生を対象に『「現場を知る」~データアナリストに必要なスキル~』と題して、第一線で活躍されているデータサイエンティスト/株式会社ギフティの籠橋香歩氏をお招きして、特別講義を実施しました。 今回の特別講義開催の経緯について、先ず簡単に述べます。関西国際大学は、文系大学でありながら、全学規模でデータサイエンスが学べるような体系的なカリキュラムを設けています。2022年度より全学生対象にしたデータサイエンス教育プログラムをスタートしています。「データサイエンス入門」はそのプログラムを構成する基礎科目の一つです。この科目では、社会で起きている変化、社会で活用されているデータ、データとAI利活用のための技術、データ・AI利活用の現場、データリテラシー入門のほか、データ利活用の最新動向や現状について、第一線で活躍するデータサイエンティストから直に学べるように内容を工夫しています。

第14回目の授業では、株式会社ギフティ第1事業部giftee.com Unit データアナリストの籠橋香歩氏に『「現場を知る」~データアナリストに必要なスキル~』をテーマに第一回目の特別講義を実施しました。籠橋氏はデータアナリストとして、個人向けeギフトサービス「giftee」の運営をする事業部に所属し、サービス成長のための提案から日々の運用まで、データに関わる幅広い業務を担当しています。今回の講義では、先ず、株式会社ギフティの概要、個人向けeギフトサービスの業務内容を紹介していただき、それから、業務の流れに沿って、施策の振り返り、実績モニタリング・予測値の算出、抽出・分析依頼の対応、計測項目の拡充・データ分析基盤の構築およびKPI策定について、具体例を挙げながら分かりやすく解説していただきました。学生たちは実戦経験者から直接話を聴く機会を得て、熱心に耳を傾けていました。

データサイエンス特別講義.jpg
データサイエンス特別講義の授業風景

さらに、籠橋氏は自身の一日の業務スケジュールを具体的に紹介し、仕事の流れやそこで感じた業務の面白さなどを楽しそうに共有してくださいました。また、自身の学生時代を振り返りながら、現場の業務に必要あるいは身につけるべきスキルについても紹介してくださいました。特に、統計学・SQLやPythonプログラミング技術・機械学習およびデータの可視化力・伝える力など、今後データアナリストとして習得すべき知識やスキルについて学生たちにしっかりと伝えていただきました。

最後に、籠橋氏はご自身のキャリア人生観について話してくださいました。「今後、データを使ったビジネスはとてもホットになり、データアナリストの需要も高くなり、世界でデータが注目を浴びて盛り上がっていく。このタイミングでデータサイエンスを学べるのは非常にラッキーだと思う」と語り、「データは道具で、万能な魔法ではない、それを活用できるかは使う人次第、うまくデータと付き合えるようにしたい」と抱負を述べられました。受講生たちには非常に価値のあるキャリアデザインのアドバイスになりました。

データサイエンス特別講義2.jpg
データサイエンス特別講義3.jpg

籠橋氏のとても分かりやすいインフォグラフィック的なプレゼン資料とデータサイエンスに従事しながらキャリア人生を謳歌している明るく楽しそうな話し方に良い刺激を受けて、学生たちから質問がたくさんありました。例を上げると「データアナリストとして、いろんな活動を通して重要とされる伝える力はどうやって身につけるか?」「先ほどPythonというプログラミングの話がありましたが、中でもいろんな機能があると思うが、どういう機能がよく使うかあるいは覚えると便利だと思うか?」「gifteeの支払い方法について、クレジットカードなどのほかに、仮想通貨の決済でも対応が可能か?」「LINEギフトなどもあるが、それと比べるとgifteeの強みはなんでしょうか?」など、普段の授業で見られない質疑応答の光景でした。受講生一人ひとりに対し、籠橋氏は最後まで丁寧に回答してくださったのがとても印象に残りました。結果、30分以上の延長になってしまいました。最後に、学生の皆さんから感謝の意を込めて、大きいな拍手で無事に終了しました。

「データサイエンス入門」担当 章 志華・教授

特別講義運営担当 山本 敏幸・教授

この記事をシェアする

  • Facebook
  • LINE
  • Twitter