心理学科ニュース

202209.21
心理学科ニュース

【心理学部】サービスラーニング「高齢者を特殊詐欺から守ろう」~オリジナル寸劇で、高齢者に手口や予防法を伝授~

学生が学んだ特殊詐欺被害の手口や予防法を高齢者に伝える催しを、9月16日(金)に神戸市立長田公民館にて行いました。62人の高齢者を前に心理学科の学生16人が寸劇を披露し、「電話口・お金の話・それは詐欺」などと注意を促したものです。

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この発表は、社会への貢献活動を通して学びを深める「サービスラーニング」プログラムの一環として、学生が、特殊詐欺被害について自ら調査し、長田警察署の担当係長等からの講義を受けるなど、約1ヶ月かけて準備を進めてきました。

寸劇では「オレオレ詐欺」「架空料金請求詐欺」「還付金詐欺」の3つの手口を取り上げ、スクリーンを使いながら犯人役と被害者役に分かれて行い、ATMのボタンを誤操作させる犯人の手口を再現するなど工夫を凝らした、高齢者にとって分かり易い内容となりました。

「オレオレ詐欺」では、孫をかたり「交通事故を起こして怪我をさせた。示談金が必要。電話番号が変わった」との事例を紹介。留守番電話の活用や、元の電話番号に掛け直すなどの防犯ポイントを伝えました。

住民税の滞納を理由に年金の差止めを装う「架空料金請求詐欺」では、「葉書で滞納を通知していた。今日中に払わないと年金が貰えなくなる」とだます手口で、「お金を動かす前に家族に相談を」と強調しました。

「還付金詐欺」では、巧みな話術で犯人グループが無人のATMへ誘導し、「整理番号」と偽って49万8,650円をだまし取る過程を演じました。

最後に「コロナという危険に対し、マスクや消毒などの対策をしているが、特殊詐欺も同様に危機感を持って対策しよう」と呼びかけました。

地域の方からは、「言葉が聞き取りやすく、画像入りで理解しやすかった」「注意ポイントを何度も言ってもらえてよかった」とのお言葉をいただきました。

また、寸劇発表の後には担当教員が、多発・巧妙化が著しい特殊詐欺について、実例を踏まえた防犯上の注意点等に関する講演を行いました。

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【教授 山本昌宏】

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