大学からのお知らせ

202304.10
大学からのお知らせ

神戸市の久元市長が本学の「リフレクションデイ」にて特別講演を行い、本学学生約100名が受講しました

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神戸市の久元喜造市長による特別講演「コロナ後を見据えた持続可能な神戸の未来づくり」が3月30日、本学神戸山手キャンパスで実施されました。

リフレクションデイ(※)の一環として、本学英語コミュニケーション学科、観光学科、社会学科、心理学科の受講生約100名が対面にて受講しました。

講演に先立ち濱名篤学長から、久元市長に対する講師歓迎の挨拶と略歴紹介がありました。

その後、久元市長が「コロナ後を見据えた持続可能な神戸の未来づくり」と題して、最初に神戸市の新型コロナウイルス感染症対策について「歴史に学ぶことが大切」として100年前のスペイン風邪流行時の神戸市の先進的な施策に触れつつ、神戸発展の歴史と震災の影響など現代社会に受け継がれている多面的な施策について述べていただきました。

都心・三宮を中心に神戸のまちの魅力を高める取組み

次に、神戸市が魅力向上に向けて取り組んでいる都心・三宮の再整備を中心に説明。2021年に完成した神戸三宮阪急ビル、サンキタ通り、サンキタ広場の整備をはじめとして、現在工事進行中のJR駅ビル、ミント東側のバスターミナル、市役所近辺やウォーターフロントの整備など多くの計画が進んでいることを紹介されました。久元市長は、長期的視野に立って施策しており、単に施設を作っているだけではないことを強調されました。

KOBE里山SDGs戦略の推進

里山とは、人手が入って整備された山林です。神戸は都市近郊に里山が広がっている自然豊かな都市であり、この豊かな自然環境は神戸が誇る財産と語り、その上で、里山は水田や畑・森林・ため池・草原など多様な環境を内包し、それぞれに適応した動植物が生息・生育する生物多様性豊かな場所となっており、この里山の豊かな自然の恵みを享受し、次世代に残していくためには、SDGsの観点を踏まえながら、里山を再生・維持していくべく市民・企業・学校・NPO・行政等の様々な主体が連携していくことが重要と語られました。

その上で、神戸市が新たな都市像として目指す「六甲山上スマートシティ構想」について語られ、遊休化した保養所や別荘の再利用を目指しており、神戸は海の恵みと里山のある大都市として、次世代の人たちに、そのような環境であることを訴求しつつ、人間と自然が共生するためにも里山再生を引き継いでいきたいと述べられました。

新たな人材獲得戦略

久元市長は、最近の人材獲得を取り巻く社会情勢について、①転職によるスキルアップ志向、②人口減少社会への対応、③社会貢献への意識の高まり、などについて述べられ、企業と地方自治体の差が少なくなっていること、民間企業における経験者採用の比率が増加傾向にあることなどを踏まえ、神戸市の新たな人材確保戦略について、①経験者採用枠の拡大(年齢要件の緩和、通年採用の実施)、②ジョブ型管理職採用の導入、③公務の魅力発信などについて触れ、情熱あふれる神戸市職員を求めていると述べられました。

「魅力ある神戸としての活性化について?」 学生9人が質問・感想

講演の冒頭で久元市長は講演内容に限らず、何でも質問して欲しいと述べられていたことを受け、9人の学生が順に質問し、感想を述べました。

社会学部社会学科の中島真優さんは、ヤングケアラーの問題に関して質問しました。久元市長は地方自治体として初のヤングケアラー窓口を設置し、若者の孤立化を防ぐことを目指しているなど、若者へのアプローチを心掛けたいと答えました。この他にも、若者が行政に参加する方法、若者採用の活性化策、留学生の活動を支援する政策、子育て支援策、スタートアップ支援など多くの質問とアイデア提案があり、久元市長と活発な意見交換を行いました。

講演終了後、全員拍手で感謝の意を久元市長に伝えました。

※ リフレクションデイについて

学期末に学生自身に返却されるレポートの評価や試験結果を材料として、本学独自の指標(KUISs学修ベンチマーク)と照合しながら、当該学期の成果を確認し、次学期の目標設定や履修計画をつくるために行われているものです。

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