グローバルコミュニケーション学科ニュース

202307.18
グローバルコミュニケーション学科ニュース

【Gコミ学科】学生からの留学報告

釜山外国語大学での1学期のグローバルリサーチによる私の成長

① あなたはいつ、どこの国のどの大学で、グローバルリサーチを学びましたか(国名、大学名、期間)?

私は、2022年8月31日から12月23日に韓国釜山広域市にある釜山外国語大学に行きました。

② そこで、どのような学問科目を履修しましたか?
  • 英語の読解
    この講義では中間試験と期末試験(記述式と選択式)が実施され、またいくつかの課題も出されました。英語の文法を含む英文を理解することに重点を置いた講義でした。
  • Grammar in Use(文法使用)
    中間試験と期末試験(選択式)がありました。この講義では英語の文法を見直し、活用する方法を学びました。
  • アカデミックライティング
    中間試験と期末試験はありませんでしたが、レポートの提出が必要でした。また、頻繁に課題が出されました。英語でアカデミックな文章を書く方法を学ぶことが目的の講義でした。
  • 英語会話
    中間試験と期末試験はありませんでしたが、単元ごとに小テストが行われました。この講義では英文の使い方を学び、実際に会話を行いながら進行しました。
  • 外国人向けの韓国文化ガイド
    中間試験と期末試験(記述式)がありました。この科目は外国人専用で、私を含む2人の日本人をはじめ、ウズベキスタン、フランス、ロシア、ブラジル、インドなど多くの国籍の学生が受講していました。講義は英語で進行され、講義形式と発表形式の両方で行われました。質疑応答が活発で、学生主導の議論が多く行われる海外らしい講義でした。しかし、それぞれの国の特有の英語の発音を理解することが求められ、最初は少し怖く感じてしまいました。しかし、積極的な他の学生たちに刺激を受け、自分も同じようになりたいと思うきっかけとなりました。その結果、クラスの仲間ともコミュニケーションを取ることができるようになりました。
③学校の外での生活について説明してください。例えば、スポーツをする、外食する、友人に会う、ボランティア活動をするなど。
  • スポーツ
    私は学校で参加していたバドミントン部とは別に、趣味として週に1回程度バドミントンの集まりに参加していました。これは、韓国人の友人が紹介してくれ、日本人の先輩が一緒に参加させてくれたグループでした。週に一度バドミントンを楽しんだ後、皆でご飯を食べるという形式でした。参加者は主に釜山外国語大学(及び大学院)の学生で、多くが韓国語で会話をしていましたが、私が韓国語での会話に苦労していると英語や日本語で対応してくれました。とてもアットホームな雰囲気のグループでした。また、そのグループのリーダーはキリスト教徒で、宗教についての話を聞く機会もありました。その際にも、学生が韓国語を英語に同時通訳してくれました。慣れない話題だったので理解するのは難しかったですが、非常に有意義な体験でした。
  • サークル
    私は「Global Associate Club(GAC)」というサークルに参加していました。このサークルのメンバーは主に韓国人、日本人、ロシア人、イギリス人などで、食事を共有しながら各国の文化について話し合い、交流するという活動を行っていました。サークルの活動はよく組織されており、オリエンテーションで交流を深め、その後食事に行くなどしていました。また、常に同じメンバーや同じ国籍の人たちとの交流にならないよう、事前にグループ分けがされていました。このサークルでの活動により、多くの文化を知り、人々との交流の幅を広げることができ、大変充実した時間を過ごしました。
  • 放課後、週末
    放課後や週末は、友人たちと外食したり遊びに行ったりしていました。当初は主に日本人の友人と遊ぶことが多かったのですが、次第に韓国人の友人と遊ぶようになり、自分からイギリス人の友人を誘って一緒に食事に行くことも増えました。一緒に遊ぶ人たちは探究心が強く、知らない場所へ行くのが毎回とても楽しみでした。新しい世界が開かれるような感覚はとても新鮮で、忘れられない素晴らしい思い出となりました。
④ グローバルリサーチ中に直面した課題は何であり、それらの課題をどのように解決しましたか?

私は以前まで海外旅行を経験したこともなく、一人暮らしや親からの独立という経験も持っていませんでした。だからこそ、海外生活については韓国語が周りに溢れているのが当然と考えていましたが、実際にその環境に身を置くと困惑を感じました。恥ずかしいことに、ホームシックになってしまい、他の学生たちが一生懸命にやっているのを見る度に自分の力の無さを痛感し、悲しむこともありました。しかし、サークルや部活動への参加を通じて、「韓国語が分からない」という自己イメージを変えることができました。それは学生や教授たちが英語で私の話を聞いてくれ、日本の文化に興味を持ってくれたからです。こうしたコミュニケーションの機会を大事にすることで、徐々に韓国での生活に順応し、充実した留学生活を送ることができました。

⑤ グローバルリサーチの経験からの成長を述べてください。

私の中で、自身の未来の夢に向けて更に奮闘するべきだという意識が深まりました。バドミントンを通じて大学院生との交流があり、その方は英語を自在に操り、研究について自信を持って熱心に語っていました。また、私と同じ留学生の方々が現地語をスムーズに話す姿を目の当たりにする機会も何度もありました。そのような人々の姿を見て初めはただただ驚くばかりでした。しかしそれらの経験を通して、自分も頑張るべきだと強く感じ、多大な刺激を受けました。ですから、私も自身が負けてしまわないよう、これからの目標や未来の夢の達成に向けて、さらなる努力を重ねていきたいと思います。

⑥海外でのグローバルリサーチの直接的な結果として、どのようなスキルや資質を開発した可能性がありますか?

私の留学の一つの目標であった多様性の理解を深めることができたと感じています。これが初めての海外生活であり、私は初めて「外国人」の視点を体験しました。その新たな視点から物事を考察することで、新しい学びが生まれました。私が特に文化に興味を持っていることから、教員や他の学生と文化についての対話や、自ら日本の文化を紹介する経験は、多様性理解の深化に大きく寄与しました。日本にいるとなかなか得られないこの種の体験を通じて、多様性の理解とともに自分の思考の幅が広がったと感じています。

⑦ 海外での学びを望む学生へのアドバイスとして、彼らが成功を収め、外国での生活を楽しむためのおすすめは何ですか?

私は、自力での努力も大切だけれど、未知の環境に適応するためには周りの人から助けを求めることも同様に大切だと学びました。人に全てを依存するという意味ではなく、周囲からの援助を通じて新しい可能性を発見したり、人間関係を深めて学びを増やしたりすることが大切だと思います。また、ホームシックを避けるためには、留学前に家族への感謝の気持ちをしっかりと伝えることが重要だったのかもしれません。一人暮らしの経験がなかった私は、孤独になって初めて、今まで支えてくれていた家族の存在の大きさを痛感しました。

余談ですが、私はスマホのストレージを確保しておくことをお勧めします。特に、私のように海外経験がない場合、見る景色が全て新鮮で写真をたくさん撮りたくなるでしょう。結果として、スマホの容量がパンパンになり、整理に時間を使うことになりました(笑)

最後に、何に対しても挑戦することがとても重要だと感じています。私は新しいことに挑戦する時、不安になりがちでネガティブなことばかり考えてしまいます。しかし、留学期間は驚くほど短く感じます。後悔するよりも、少しでも興味を持ったらすぐに行動に移すことが重要だと思います。

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皆さんも、自分なりの素晴らしい留学生活を送ってみてはいかがでしょうか?

インタビュー者(学科教員・清水拓野)

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