社会連携センター

202310.30
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「日本文化論」 特別講義・文楽編 を開催しました

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10月21日(土)尼崎キャンパスにて、人間国宝(重要無形文化財保持者)桐竹勘十郎氏をお招きして、2023年度公開講座「日本文化論」第一回目の特別講義「文楽」が開催されました。本学で開講する「日本文化論」は、文学作品と伝統芸能から日本文化にアプローチし、時代が移り変わっても感動を覚える「普遍性」について考える授業ですが、今年度は、伝統芸能の重鎮による特別講義が実現しました。

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松本 眞 尼崎市長

濱名篤学長、松本眞尼崎市長の挨拶にはじまった特別講義は「文楽」そのものが江戸時代に大阪で生まれた点、そして尼崎市に縁のある近松門左衛門の偉大な功績をふまえて、文楽がどのように発展を遂げて今にいたるのかという歴史的背景に触れ、その魅力と奥深さを余すことなく伝えていただきました。また、一体の人形を三人で操作する文楽特有の操演技術については、登場人物の性格や喜怒哀楽の心情を如何に表現するか、そして、太夫と三味線が奏でる義太夫節に合わせて人形操作を行う際のコツや工夫など、観客が普段見ることのできない舞台裏の技術について実演を交えて講和していただきました。最後に、実際にご自身の操演技術をご披露いただき、初めて文楽に触れる学生や来場者にも、その独特の世界観や表現力を理解しやすい形で伝えていただくことができました。

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神戸山手女子高等学校の生徒を含む多くの来場者からは「人形それぞれに個性があり、観客を引き込む要素が豊富にあることが理解できた」「このような機会がなければ、文楽に触れることはなかった」「人形の表情や動きに、自身の心が反映するという点に感銘をうけた」など、多くの感想が寄せられました。これらのコメントから、今回の講義が多くの来場者にとって、文楽に対する理解を深め、新たな興味を持つきっかけになったことが伺えます。

次回、第2回目の特別講義は「落語」をテーマに開催されます。上方落語協会会長の笑福亭仁智師匠をお招きし、奥深い落語の世界をやさしく・楽しくお話頂きます。多くの皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

第2回特別講義【落語】

日 時:2023年12月16日(土)10:45~12:15

講 師:笑福亭 仁智 氏(上方落語協会会長)

受講料:一般 1,000円、尼崎市在住・在勤・在学の方500円

申 込:先着順、定員50名

場 所:関西国際大学 尼崎キャンパス

主 催:関西国際大学(後援:尼崎市)

問合先:関西国際大学 社会連携課(尼崎キャンパス)TEL:06 -6496-4103 / mail:kouza@kuins.ac.jp

申込み:詳細・申込みはこちらから

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