心理学科ニュース

202310.10
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【心理学部】サービスラーニング:高齢者を特殊詐欺から守ろう ~オリジナル寸劇で、高齢者に手口や予防法を伝授~

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学生が学んだ特殊詐欺の手口や予防法を高齢者に伝える催しを、9月14日に神戸市兵庫区の中道地域福祉センターで、9月20日には神戸市中央区の北野地域福祉センターで行いました。各会場で多数の高齢者を前に心理学科の学生13名が寸劇を披露し「電話でお金の話、それは詐欺です」などと注意を促しました。

この発表は、社会貢献活動を通じて学びを深める「サービスラーニング」の授業の一環で、生田警察署や兵庫警察署の担当警察官から講義を受けるなど、学生が特殊詐欺について自ら調査し、約2週間かけて準備を進めてきました。

寸劇では「架空料金請求詐欺」と「還付金詐欺」を取り上げ、手製のフリップボード等を使いながら犯人役と被害者役に分かれて、電話の自動音声で被害者を信用させ、ATMに被害者を誘導し、ボタンを誤操作させる犯人の手口を再現するなど工夫を凝らした、高齢者にとって分かりやすい内容となりました。

電気料金滞納を理由に電気の使用停止を装う「架空料金請求詐欺」では、自動音声による電話で被害者を信用させた上で、犯人の指示で被害者がコンビニで電子マネーカードを購入し、犯人にカード番号を教えてしまう詐欺の手口を演じました。日本年金機構の担当者を装った犯人が被害者に電話で言葉巧みに年金の未払いがある旨信じ込ませる「還付金詐欺」では、犯人の指示で被害者が銀行ATMに誘導され、お客様番号と偽って振込金額を入力し、お金をだまし取られる詐欺の手口を演じました。

劇を見た高齢者からは「孫世代の学生さんたちの真剣な演技がよかった」「注意ポイントを何度も言ってもらってよかった」との声をいただきました。

【教授 大松 光寿】

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