
外国人留学生
夢を追いかけて:日本での留学体験と成長の歩み

ベトナムの高校在学中から、日本への留学を希望していました。日本の文化や伝統に強い興味を持ち、それらを深く理解し、実際に体験したいと考えていたからです。日本人に対しては礼儀正しいというイメージを持っていました。また、日本人が相手の立場に立って考え、優れたものを生み出す能力に深い印象を受けました。これらの理由から日本への留学を決意しました。
日本に来て、新しい国での新生活が始まり、カルチャーショックを受けるのは当然でした。ベトナムで学んだ日本語と、実際に日本人が使う日本語には大きな違いがありました。特に、私が住んでいる関西地方では方言がよく使われており、当初は相手の話がほとんど理解できませんでした。
日本語学校では、多くのことを学び、体験することができました。世界中から来た留学生たちと友達になり、様々な文化や伝統について知識を交換する機会がありました。先生方はいつも優しく日本語を教えてくださり、日常会話やビジネスシーンで役立つ表現も学びました。また、着物の着付けや餅つきなど、様々な課外活動にも参加しました。毎年お正月には、先生や友達と一緒に神社に行き、新年の幸せを祈りました。先生方や友達のおかげで、2年間の日本での生活は日を追うごとに充実していきました。来日当初は白紙のような状態でしたが、2年間の日本語学校で多くの知識を得て、その白紙にたくさんの経験を書き込んだように感じました。
関西国際大学に入学する前に、試験や面接を受けました。入学試験のために日本語をしっかりと学び、面接の準備も入念に行いました。2021年4月から大学生活が始まりましたが、日本語学校とは全く異なる環境でした。大学では日本人学生と一緒に授業を受けることができ、日本語能力を高める絶好の機会となりました。授業でのグループワークを通じて、意見交換の機会も多く、日々コミュニケーション能力が向上していきました。2年生になると、大学内のチューターとして働き始めました。1年生の日本人学生と留学生をサポートし、履修登録の方法やゼミの授業で分からないところがあれば熱心にサポートしました。まだ2年しか大学生活を送っていませんが、来日当初、日本語学校卒業時、そして大学入学後を比較すると、自分の成長を実感します。留学は単に勉強するだけでなく、日々新しい知識や経験を得て、昨日より成長したと感じられることに価値があると思います。
大学卒業後は、習得した知識やスキルなどを活かして、ビジネスマンとしてのキャリアを築きたいと考えています。同時に、自身の経験を活かして留学生へのサポートとアドバイスも提供したいと思っています。日本で学んだ知識と経験を基に起業し、将来の方向性に迷っている学生に新たな進路の支援を行いたいです。日本のビジネスアプローチに感銘を受け、相手の立場に立って良いものを生み出すという日本の強みを活かし、最高品質のサービスを提供したいと考えています。留学生時代の苦労を経験したからこそ、同じ道を歩む学生を全力でサポートしたいという強い思いがあります。起業を通じて社会に貢献し、ベトナムに住む日本人や日本に留学している学生を全力でサポートしていきたいと考えています。
公益財団法人神戸学生青年センター奨学基金をいただいてから、学費や生活面で大きな変化がありました。アルバイトの時間を減らすことができ、安心して勉強に集中することができるようになりました。ご支援を賜り、心より感謝申し上げます。これからも、大学での良い成績を長く維持していきたいと思います。
経営学部 経営学科 KHANH