
国際交流・海外プログラム
グローバルスタディⅠ(GSブラジル/2024夏)活動報告
体験的活動の期中プログラムは、2024年8月20日から24日の5日間でNPO法人関西ブラジル人コミュニティCBK及び神戸国際コミュニティセンターKICC(いずれも神戸市)を訪問しました(CBKは4日間、KICCは1日)。
事前学修では、日本とブラジルの移民や移住の歴史を踏まえ、進路・就労選択を中心とする在日日系ブラジル人の課題や在日ブラジル人の子どもたちの現状と課題、新たな訪問先であるKICCの所在地である神戸市長田区での長期外国人集住を通した就労、教育、福祉の課題について学んだうえで、多文化共生の在り方についてディスカッションを行いました。
CBKでの期中学修では、ポルトガル語やCAPという団体の美術アトリエ活動の講義、移住ミュージアムの見学、日本へ移住された方のドキュメンタリー観賞、ブラジルの小学校についての動画、スタッフの先生方による日本とブラジルにおける移民体験談の講義を3日間受講することで、生きた体験談に触れることの醍醐味が大いに感じられました。期中学修4日目は、毎週土曜日に行われている、ブラジルにルーツをもつ子どもたちへの学修支援教室に参加させていただき、子どもたちの語学支援等について学ぶとともに、本学学生からも、日本の神社やアニメ、日本の伝統的な遊びを紹介しました。今年度は事前にCBKから要望のあったブラジルルーツの学生が作成した大学進学を促す動画「大学へ行こう」も披露しました。そして、各グループに分かれて、ブラジルにルーツをもつ子どもたちや様々な世代の方たちから、移民や移住に関する体験をインタビューさせていただきました。
KICCでの期中学修では、ベトナムにルーツをもつ多文化交流員と中国にルーツをもつ多言語スタッフの両名の方々から、異文化理解に基づく支援についてインタビューさせていただきました。
事後学修では、インタビューでお聞きした内容や期中学修で学んだ内容について、自分たちなりに考えを深め、ポスターにまとめてプレゼン発表をしました。
グローバルスタディの学修を基に、今後はブラジルのみならず多国籍の文化と日本の文化の多文化共生について、様々な視点から相互交流の場を大切に育てていってくれることを期待しています。





