
GS活動報告
グローバルスタディⅡ(カンボジア/2024冬プノンペン)活動報告
本プログラムは、「カンボジアの貧困層の子どもたちへの教育機会の確保に向けた現地学生との創造的学習支援活動」というプログラムテーマのもと、協定大学であるノートン大学学生と協力しながら、カンボジアの小学校を訪問し、学習支援活動を行うものです。
2025年2月8日からカンボジアを訪問しています。まずは、トゥールスレン博物館、キリングフィールドを見学し、1970年代後半のカンボジア政権について学習しました。現在カンボジアは、他国の援助もあり急速に発展してきている一方で、過去の出来事による影響が少なからず残っていることを感じさせます。その一つが教育現場であり、本プログラムのメイン活動になります。
2月10日から、小学校での活動をスタートさせました。十分な学習環境が整っていなかったり、同一学年であっても学力の差が大きかったりと、日本で教育を受けてきた学生にとっては、衝撃的な出来事の連続です。このような中でも、子どもたちの学びに貢献するという目的で、学生自ら考えたプログラムを実践しています。ノートン大学学生とチームを組み、日本語、カンボジア語、英語を駆使し、試行錯誤しながら取り組んでいます。時にはノートン大学学生に頼り、自分たちの考えたプランを押し付けることなく、状況に身を任せ、柔軟な活動も行っています。プログラムも後半に入り、本学学生とノートン大学学生との関係性も深まったことで、活動に深みが増してきました。
学生たちは、海外での経験学習の中で、「言語の壁を越えてコミュニケーションが取れた」というふりかえりをしがちです。もちろん大事なことですが、そこで立ち止まってしまっては、海外での経験学習の醍醐味を本当の意味で味わえません。本プログラムに参加している学生たちは、現地の子どもと向き合い、自分自身と向き合い、そして社会とも向き合いつつあります。様々な対象と対話することを通して、今まさに成長している途上にあります。


