TOEIC®対策プログラム

【第三回】

2021年12月

TOEIC500点以上の大幅UPも!
「基盤英語教育」で[驚異の英語教育]をすべての学部で展開

2021年度から「基盤英語教育」として、関西国際大学に入学したすべての学生(国際コミュニケーション学部を除く※1)が、1年次と2年次に、本学独自のカリキュラムで英語を学ぶようになりました。
「基盤英語教育」のコーディネートを担当するのは、横山雅彦准教授、前田哲男准教授、三好徹明講師の3人の英語教育のエキスパートたち。そして総合コーディネーターは、Amazon「英会話」部門でベストセラー1位を独占し続ける『英語のハノン』(中村佐知子東北大学講師との共著、筑摩書房)の著者、横山准教授です。
関西国際大学の驚異の英語教育の特色と魅力を、横山准教授と実際に体験した学生の声とともに紹介します。

※1 国際コミュニケーション学部は学部の性質上、もともと手厚い英語教育をカリキュラムに組み込んでおり「基盤英語教育」の対象ではありません。

[教員からのメッセージ]


基盤英語科目総合コーディネーター
横山雅彦 准教授

ポテンシャルを最大限に引き出す、
関西国際大学を日本一の「英語のパワースポット」へ

関西国際大学の英語コミュニケーション学科に着任したのが2018年。私は本学で奇跡を目撃したと思います。

大学デビューで十分に間に合う。私はそれを本学で知りました。
ここで紹介した3人の言葉がすべてです。彼らは、完全にゼロ、いやマイナスの状態から、新たな目標に向かって努力を続けました。正しい方法で、「できるようになるまでがんばる」。英語を身に付けるために必要なのは、ただそれだけです。

国際コミュニケーション学部として再編される前、私が着任した教育学部英語コミュニケーション学科に入学する学生のほとんどが、TOEICで200〜300点という、正直に言うと、それまで私が見たこともないスコアでした。500点台からスコアを上げることは比較的容易でも、200-300点台からの脱出は極めて困難で、暗黙のうちに大学教育では「アンタッチャブル」、つまり教育不可能なゾーンとされています。もっと言うと、卒業生の平均スコアは350点、いったいどこから手をつけていいのか、私も途方に暮れたことを、よく覚えています。ところが今では、2年生でほぼ全員が450点をクリアし、700点台や800点台、なかには900点台に乗せる学生も出ています。

もちろん、それぞれに専攻を持つ大学生にとって、英語は夢を叶える手段であって、目的ではありません。しかし、日本はTOEICのスコアが高ければ、出身大学や偏差値など関係なく、一発逆転できる「夢の国」です。TOEIC 700点以上なら年収は100万円の差を生み、900点以上であれば、生涯収入は6億増えるという試算もあります。その是非はいろいろあるでしょう。しかし、英語「も」できるようになって損はない。この「ジャパニーズ・ドリーム」を利用しない手はないのです。

よく「英語バカ」などと揶揄されますが、逆説的に、大学で学ぶ英語が「英語バカ」で終わることは絶対にありません。英語の向こうには、英語を話す人々がいて、英語が話されている地域があります。歴史があります。正しい指導者のもと、「一生懸命」に英語を学んで、その関心が、英語の先の「学問」の世界に向かわないはずはないのです。それは「文化」かもしれません。「経済」かもしれない。「政治」かもしれない。「環境問題」なのか「国際関係」なのか、とにかく、英語はこのグローバル時代におけるすべての学問の入口であり、土台です。そうした意味での英語教育こそ、「国際大学」としての本学が目指すものでありたいと思います。

2021年度から、同年に着任された前田哲男先生、三好徹明先生とともに、国際コミュニケーション学部を除くすべての学部学科で、本学独自の「基盤英語教育」がスタートしました。そこで展開している授業は、私が英語コミュニケーション学科の学生たちと、ともに試行錯誤し、作り上げたカリキュラムが基礎になっています。

まったく英語ができなくても、英語が苦手でも、まったく大丈夫。関西国際大学で、英語「も」強くなってみませんか。

[学生の声①]


英語コミュニケーション学科 3年
眞榮城隆広さん

大学デビューでも大丈夫!基礎を固めれば力は伸びる
★TOEIC 715点(2年生夏の実績)

高校時代は、野球三昧の日々でした。
野球に青春を捧げ、四国の高校で寮生活を送っていました。ですから、学業は完全に「大学デビュー」です。生まれて初めて受けたTOEICは問題文の意味すら分からず、スコアも300点に届きませんでした。

横山先生は最初の講義で、開口一番「必ずできるようになる」とおっしゃいました。そして「自分がすべての責任を持つ」と力強く言い切り、「英語の習得には辛抱がいる」と教えてくれました。この時「やるなら覚悟を決めてやろう」と思ったことを覚えています。そんな僕の土台になったのが、横山先生の「英文法」と「英音法」の2つの講義です。英文の構造を理解し、リズムを体に染みこませる。その両面から英語の基本を身につけていくのです。

12月にスコアが455点になりました。「基礎を固めればスコアはちゃんと上がる」という当たり前の事実が自信になりました。コロナ禍で留学ができなかったのは残念ですが、「日本でできることをしっかりやろう」と気持ちを切り替えることができ、英語の習得にはかえってよかったと思っています。

私は今、英語を通して、その先の学問に向かっています。沖縄出身の私は、英語を通して学んだアメリカの先住民や黒人の歴史に大いに共感し、もっと深く知りたいと思うようになりました。さまざまな人種問題を乗り越えてきたアメリカ史を学んだことで、立場の弱い人の声に耳を傾けることの重要性が理解できました。野球部の主将だった高校時代、がんばっているのに試合に出られないメンバーのことまで十分に気にかけていただろうか。そんな自省につながり、考え方も変化しました。卒業後は大学院に進学し、アメリカ研究をしたいと考えています。

英語の勉強は楽ではありません。でも、しんどいことから逃げたら、ずっと逃げ続けることになる。この大学なら、大学デビューでも、いま実力がなくても大丈夫。
「やってみよう」「やりたい」と思う人は、ぜひチャレンジしてほしいと思います。

[学生の声②]


英語コミュニケーション学科 3年
菅田啓太さん

「やるか、やらないか」で、未来が決まる
★TOEIC 845点(2年生夏の実績)

高校時代の3年間は寮生活でサッカーに打ち込んでいて勉強は二の次でした。でも「英語をしっかり身につけたい」という思いは明確だったので、学びたいカリキュラムのある関西国際大学を「ここや!」と直感で選びました。

横山先生のすごさを全く知らずに入学しましたが、入学直後のオリエンテーションで「この人、何でも知ってる!歩く電子辞書だ!」と、強烈な印象を受けました。そして「英語をモノにするには、生半可な気持ちじゃダメだ」と気づきました。高校時代にサッカーで経験したキツいトレーニングを、今度は英語でやらなくちゃいけないのです。

口でいうのは簡単ですが、とにかく最初は大変でした。 僕の英語は中学レベルで完全に止まっていたので知識はほぼ0です。これを1にするのが難しい。横山先生を頼りに、とにかく英語にぶつかっていきました。特に大事にしたのは復習です。講義の後はすぐ復習する。疑問点があればすぐ研究室に質問に行き、やり方が間違っていたら改善する...。これを繰り返しました。

横山先生のTOEIC対策講座(センタープログラム※2)も受講しました。小手先のテクニックでスコアを上げるのではなく、文法を基礎からみっちり固めるのが横山先生のスタイルです。1年の6月は425点。文法がちょっと分かり始めた12月に555点になりました。先生から「400〜500点あたりが一番しんどい」と聞いていた通り、このあたりはややスランプでした。しかし、2年の6月に700点、12月に800点を突破し、ようやく手応えを感じるようになりました。何かを習得するには「何をどう学ぶか」が大切です。大学名や偏差値なんて関係ない。横山先生は口癖のように「できるかできないかじゃない。やるかやらないかだ」とおっしゃるのですが、本当にその通りだと思います。

英語を学べば視野はぐっと広がります。気候変動のようなグローバルな問題意識も高まりますし、日本という国の見え方も変わります。大学卒業後は、ここで身につけた英語力を前提として国際的なビジネスの世界でがんばり、ゆくゆくは起業する夢を描いています。

※2 学修支援センターが実施する学修支援プログラム。2022年度からは「基盤英語教育」と連動し、すべてのキャンパスで展開される予定です。

[学生の声③]


英語コミュニケーション学科 2年
横山智也さん

決死の「学び直し」で、英語教師への道が開けた
★★TOEIC 840点(2年生夏の実績)

私の名字は、横山先生と同じ「横山」です。実は、私が大学に入るのは2度目です。
明治大学の文学部で英米文学を専攻していたのです。望んで入った大学でしたが「英文学ではなく、語学としての英語をしっかり学びたい」という思いが高まり、専攻内容とのギャップに悩むようになりました。そんな時、受験生時代に読み、明治大学合格の原動力ともなった参考書の著者である横山雅彦先生が本学におられることを知りました。そして、本学ホームページの「独自のTOEIC対策プログラム」という記事で、「関西国際大学を英語のパワースポットにしたい」という横山先生の熱い言葉に感銘を受け「先生のもとで学び直そう!」と決意して、ここに来たのです。

入学後、先生の研究室を訪ねて「先生のパワースポット作りのお手伝いをしたい」と私の思いを語りました。しかし先生は「自分を助けることもできずに、人を助けられるものか。本当にそう思うのならTOEICで800点を取ってから来なさい」と、にべもなくおっしゃり、バッサリ斬られてしまいました。

私の弱点はリスニングとスピーキングだったので、横山先生の「英音法」の講義には本当に助けられました。12月のTOEICではリスニングのスコアがリーディングを超え、海外ドラマを見ていても、自然に聞き取れるフレーズが増えました。

横山先生が学生にかける言葉は甘くありません。しかし、それは本気で学生のことを思ってくれているからです。
2年生の7月に受けたTOEICのスコアは840点でした。この取材で、ライターさんが横山先生に「これで横山君が英語のパワースポット作りを手伝ってくれますね」と尋ねたら、先生は「もう手伝ってくれています」とおっしゃいました。涙が出そうでした。

2022年1月から半年間アメリカに留学し、本学を卒業後は大学院へ進学します。大学院では音声学を専攻するつもりです。横山先生の日本人離れした美しい発音に憧れています。僕が特にすごいと思う所はリスニングの指導で、横山先生はスクリプトをまったく見ないんです。スクリプトを見ずに「この音はこうなっている」と解説をしてくださり、その音の手本を、ネイティブの音源ではなく、自らの声で示してくださる。僕は、横山先生のような英語教師になりたいと思っています。

2021年度から、横山先生がデザインする英語の授業が「基盤英語教育」として展開され、すべての学部で受けられるようになりました。英語専攻でなくても、社会学や経営学といった専門分野に+αとして、本気で英語が学べるのです。とても恵まれた環境だと思います。

※写真撮影時のみマスクを外しています

【第二回】

2020年4月

英語教育のエキスパートの横山雅彦准教授を迎え、2018年に始動した本学独自のTOEIC 対策プログラム(センタープログラム)。これらを受講した学生が、2019年6月のTOEICテストで、最高 805点をマークしたほか、多数が150点以上の大幅スコアアップを果たしました。3人の学生に喜びの声とこれからの抱負を聞きました。

担当教員・職員からのメッセージ


国際コミュニケーション学部
横山 雅彦 准教授
(TOEIC 対策 センタープログラム 担当)

本当の英語の学びがここから始まる!

「TOEIC 対策」センタープログラムを受講した多くの学生が短期間で大幅なスコアアップを果たしたという結果を受けて、教員も学生も本気でコミットすれば必ず結果が出るということを改めて実感しています。去年の春の着任時、200点台、300点台の学生に「必ずスコアを倍にする、満点を取らせる」と宣言したときには、誰一人信じてはくれませんでした。しかし、今ではそれを疑う人はもう一人もいません。

英語の習得に才能は関係ありませんが、日常に英語環境のない日本で英語を習得するには、大変な苦労が必要です。しかし、スポーツでも武道でも、外目から見れば難行苦行でも、本人にしてみれば 「楽しくて仕方がない」ということがありますね。英語もそれと同じ。「大好き」になることです。この講座を受け、成績を伸ばした学生たちに共通するのは、みんな英語が「大好き」になってくれたということ。そうすれば、放っておいても英語を勉強します。勉強しないではいられない。そうなれば、しめたものです。放っておいても、TOEIC 高得点はもうすぐです。

800点、900点の学生が増えれば、それに触発されてがんばる仲間が増えていく。関西国際大学を、そんな「英語のパワースポット」にしたいと思っています。しかし、TOEIC 高得点は大きく豊かな英語の世界の入口にすぎません。一人でも多くの学生が、「その先の世界」、「学びの世界」へ進んでいってほしい。英語 "で" 学んでほしい。僕の専門はアメリカ研究ですが、早くみんなと一緒にアメリカ研究をしたい。その未来にワクワクしています。


学修支援センター 木村 泰教 主任

学修支援センターではあらゆる学びをサポート!

TOEICは問題数が多いので、スコアアップのためには問題の形式に慣れることと、スピードに乗って問題を解く訓練が必要です。そこで学修支援センターでは、横山先生の講座をサポートするプログラムとして、毎日昼休みに10分の小テストを実施してきました。TOEICの模試を小分けにしたも ので、続けることで苦手なパートが把握できますし、日々の勉強のモチベーションにもつながります。2週間で全問がひとまわりすると、スコアシートを作成して自己分析に役立ててもらいます。毎日のことなので大変ですが、やればやるほど点数が上がるので、受けているうちに面白くなってくる んですね。最初は「最後まで来てくれるのは、せいぜい数人かな」と思っていましたが、約20人がお昼休み返上で一日も欠かさず来てくれて、すごい熱気でした。

TOEICに限らず、学修支援センターではあらゆる学びの相談に乗っていますし、成長したいと思う学生へのサポートを惜しみません。熱意ある教員や職員が、学生の成長を自分のことのように喜ぶ空気もあります。この環境を活かして、これからも思いっきり学んでほしいと願っています。

3名の学生へのインタビュー


教育学部 英語コミュニケーション学科
(現 国際コミュニケーション学部)
2 年 石平 航大 さん
(尼崎市立尼崎双星高等学校出身)

2年次春学期にTOEICスコア805点達成! 次の目標は900点!

目標の800点を超え、次の目標は900点です。この数か月、就寝前の数時間は必ず勉強し、枕元に教材を置いて寝て、目が覚めるとすぐ開くことを習慣づけてきました。1日の始まりと終わりに、必ず英語に触れたいと思ったからです。集中して授業を受けるだけでなく、自宅学習をどれだけがんばれるかがスコアアップのカギだと思います。TOEICの勉強を通じて、自分で自分をコントロールする力が身についたことも大きな収穫でした。

横山先生は、当たり前のことをきちんと言ってくださる本当に信頼できる先生です。ここまでがんばれたのも「先生に教えてもらったことをちゃんとやれば、絶対に力がつく」と心から信じることができたからだと思っています。

今のところ、将来の夢は英語教師ですが、TOEICのスコアを活かせる外資系企業にも興味が湧いてきました。自分の英語力にはまだまだ満足していないので、もっともっと力をつけて社会に出たいと思います。秋にはアメリカでの2週間の海外研修に参加するので、スピーキングの力を実践で試すのが楽しみです。

関西国際大学なら、ゼロから英語力を伸ばせます。英語に興味がある人は、どんどんチャレンジしてほしいと思います。


教育学部 英語コミュニケーション学科
(現 国際コミュニケーション学部)
2 年 大橋 颯希 さん
(兵庫県立社高等学校出身)

実質わずか2ヶ月で555点→710点に!熱い授業で、闘志が燃える!

私は子どものころから英会話教室に通っていて、英語、特にヒアリングやスピーキングには自信がありました。そのせいもあって、最初は「TOEIC 対策」は受講しなくても大丈夫、と思っていたのですが、受講した友人がどんどん点数を上げていくのを見て「もっとがんばらないと差が付いてしまう!」と思うようになり、2年の春から受講を始めました。

横山先生の授業はとても厳しくて、ずっと集中していないといけません。間違えるとガツンと指摘されるので凹むのですが、自分の未熟さを思い知らされて「もっとがんばらなくちゃ」と闘志が湧きます。文章一つひとつを理詰めで詳しく説明してくれるので、今までなんとなくわかったつもりになっていた文法や英文の構造も、ほんの表面しか理解していなかったことに気づきました。負けず嫌いなので、友達ががんばっている姿に刺激を受けて勉強量が増えました。

英語の勉強に真剣に取り組むようになったことで「英語を使った仕事がしたい」という夢が明確になりつつあります。やったらやるだけ成果が出るし、力も伸びる。今、改めて自分の成長を実感しています。


教育学部 英語コミュニケーション学科
(現 国際コミュニケーション学部)
2 年 眞喜志 康樹 さん
(沖縄県立具志川高等学校出身)

実質約4ヶ月でTOEICスコア270点アップ!英語を学び、将来の視野が広がりました。

点数はまだまだですが、1年前に比べるとスコアは倍になりました。数字で成長が分かるので充実感があります。高校までは自発的な勉強が苦手で、よく怠けていましたが、「TOEIC対策」を受けたことで学習意欲に火がつきました。今は、通学中でもヒマさえあれば単語帳を開いたり、オバマ元アメリカ大統領のスピーチを繰り返し聞いたり......と、英語に触れる時間を増やしています。自分でも「変わることができたな」と思います。

横山先生は常に満点狙いで、一切妥協がなく、授業は本当に大変ですが、分からないところは、同じことを何度も粘り強く教えてくれて「何が足りないか」「何をすべきか」に気づかせてくれます。厳しいけれど、僕をとことん信じて、チャンスをくれる。本当に信頼できる大人に初めて会ったような気がします。この思いに応えるためにも、頑張るしかありません。実際に、これまでの人生で一番勉強していると思います。

英語を学ぶと、世界の文化や歴史など、さまざまなことに興味が湧くので、視野も広がりました。これからは英語を使って、故郷・沖縄とアメリカとの関わりについて研究してみたいと思っています。スポーツが好きなので、海外で活躍する日本人アスリートをサポートする仕事にも興味が湧いてきました。

【第一回】

2019年3月

2019年度の国際コミュニケーション学部発足に先がけ、英語の基礎力を養い、TOEICスコアの大幅アップを実現する短期集中プログラムがスタートしました。
監修・指導にあたったのは、気鋭のアメリカ研究者であり独自の長文読解メソッド「ロジカル・リーディング」を体系化した百戦錬磨の英語指導者として知られる横山雅彦准教授。
実質3か月程度 という短期間の取り組みにも関わらず、出席率上位3割が平均150点ものスコアアップを果たしました。特に伸び幅の大きかった2人の学生に、これまでの学び、そして、これからの目標について聞きました。

「文法」をインストールして英語が読める人になる!

─ まず、英語コミュニケーション学科を志望した理由を教えてください。

●濵田さん 僕は高校生のころは野球ばかりやっていて、 実は他大学にスポーツ推薦で進学する予定でした。 ところが入学直前に野球以外の可能性を考えたくなって、進路を一度白紙に戻したんです。その後、アメリカでのホームステイを経て英語に興味を持ち、同級生に2年遅れて大学に入りました。

●石平さん 僕は中学生のころに英語に興味を持ちました。人にものを教えるのも好きだったので、英語教師を志して関西国際大学を志望しました。

─ 最初に横山先生の授業を受けたときの印象はいかがでしたか。

●濵田さん 正直、全然分からなくて焦りました。

●石平さん 僕もです。でも、横山先生の授業は高校までの英語と全然違いました。 今まで「とにかく暗記しろ」と言われてきたことも、理屈で丁寧に教えてくれるんです。「今までの英語はすべて忘れて、ここでゼロから学び直そう」と、気持ちを入れ替えました。

●横山 最初は徹底して文法をやりましたね。英語の文法はパソコンのOSのようなもので、しっかりインストールしておかないと英語が起動できません。とはいえ、最初はわけが分からなくて大変だったと思います。

●濵田さん 「何でも質問して」と言われていたので、本当に何度も何度も先生の研究室に通いました。そして、とにかく自分でも復習しないとダメだと思って自習もがんばりました。 最初は「勉強しよう」と思っても、ついケータイをいじったりしていましたが、先生がすごく励ましてくれて、夏ごろには毎日の勉強が日課になりました。

●石平さん 僕も高校までは自宅で勉強する習慣がなかったんですが、大学生になってからは自宅でも集中して勉強できるようになったので、両親が驚いています (笑) 。

─ 「分かった!」と思えるブレイクスルーはいつでしたか。

●濵田さん 夏ごろです。英文を読んでいると「これは○文型だな」と自然に分かるようになって......。

●石平さん 僕もです。名詞、形容詞、副詞の節が理解できるようになると長い文章でもだいぶ楽に読めるんですね。

●横山 そう!5文型が分かればこっちのものです。英文はどんなに複雑なものでも、必ず5文型のどれかに当てはまります。文型が分かれば文章の構造がクリアになって意味がつかめる。だから5文型は本当にしつこくやりましたよね。その甲斐がありました。

半年でスコアが200点ア ップ1年後に900点をめざす

─ 具体的なTOEIC対策はどのような内容でしたか。

●横山 昨年6月、始めてチャレンジしたTOEICのスコアは、石平くんが400点台前半、濵田くんは300点に満たない得点でした。 私は 「来年の6月までの1年間でスコアを倍にしよう」と話したと思います。とはいえ、春・夏は文法しかやっていませんから、実際にTOEIC対策を始めたのは秋学期からです。軸になるのは週1回の対策授業。それに加えて、学修支援センターで毎日、昼休みの30分間を利用してパートごとに実践形式の模擬テストを受けてもらいました。石平くんも濵田くんもこれらのプログラムに皆勤で参加してくれましたね。

●石平さん 先生のおかげで文法はある程度分かるようになりましたが、実際に問題を解くと単語力のなさを痛感しました。

●横山 TOEICは基本的にビジネス英語だから単語が独特だよね。どうやって語彙を増やしたの?

●石平さん 「記憶は寝ている間に定着する」と聞いたので、ベ ッドの横に単語帳を置いて寝る前に見ています。そして翌朝、覚えているかどうかを確認するんです。

●濵田さん 僕は横山先生から推薦してもらった参考書の単語をひたすら覚えました。通学中の電車の中で本を開いて、帰宅するとノートに書く。それをセクションごとに繰り返ました。

●横山 長文読解対策もまだまだ不十分なので、苦戦していると思います。

●濵田さん 問題が多くて、時間が全然足りません。ただ、横山先生に「飛ばし読みをしたり、問題文を先に読むのはダメ」と教わったので、とにかく速く読むしかないと思って量を読むようにしています。実際、毎日読むことで少しずつスピードが上がってきました。

●石平さん リーデ ィングの授業で使う長文も、1回目は分からない単語を飛ばしてざっと意味をつかむのですが、その後の復習では単語をちゃんと調べて繰り返し読むようにしています。

●横山 素晴らしい。 小手先のテクニックを使うより、正攻法でしっかり読む方が結果的には効率がいいんです。

─ リスニングはどうですか。

●横山 私の授業でも音読を取り入れていますが、それ以上に本学にはネイティブ教員のオールイングリッシュの授業が充実していて、リスニング試験にかなり役立っていると思います。

●濵田さん はい。横山先生からも聞き取りのコツを教わっていますし、授業で耳が慣れて、リスニングは半年でかなり自信がつきました。

─ そして、12月に受けた2回目のTOEICでは、ふたりとも大きくスコアを伸ばしましたね。

●濵田さん 僕は200点以上スコアが上がって500点台まであと少しです。

●石平さん 僕は240点アップの670点です。模試では最高730点までいったので、6月には800点に乗せたいです。

●横山 絶対にいけるよ。4月からは、長文も含めてさらに追い込みをかけるから、900点だって夢じゃない。次のステップでは、留学を見据えたTOEFLにチャレンジしていきましょう。

英語を学ぶことで夢がどんどん広がっていく

─ 英語をしっかり学んだことで変化したことはありますか。

●濵田さん 日本語と英語って、似たような単語でも意味がかなり違いますよね。たとえば「作る」と「make」では、示す範囲が全く違います。英語を学ぶことで言葉をより広いイメージで理解するようになりました。

●石平さん 言葉の背景にある文化も違うから、日本語で考えたことをそのまま英語にしても意味がうまく伝わりませんよね。これからは、もっと英語で考えられるようになりたいと思っています。

●横山 そこが英語を学ぶ面白さですね。英語を本当の意味で読めるようになるには、政治、社会、宗教、文化など幅広い知識が必要です。そういう意味では、語学ってすごくリベラルアーツに近いんですよ。だから英語を学べば知識欲もどんどん広がっていく。世界を広げるためにも、まずはここで英語に全身全霊でぶつかって、「英語バカ」といわれるぐらいになってほしい。そのための環境は用意できていると思います。

─ 将来は、英語力を生かしてどんなことがしたいですか。

●濵田さん まずはアメリカ留学のための語学力をつけたいです。日米の教育の違いも調べてみたいです。

●石平さん 横山先生のように、英語の面白さをたくさんの人に伝えられる教師になりたいです。僕が入学した年に横山先生が着任されたことは運命だと思っているので、これからも背中を追いかけます。

●横山 TOEICの高得点はあくまで通過点ですが、大きくスコアを伸ばしたという成功体験は、確実に自分の中に残ります。そのためのお手伝いができたことが本当に嬉しい。何十年も英語を教えてきた私自身、ここまで大きく伸びるのを目撃したのは初めてです。よくついてきてくれました。誇りに思っています。

─ 最後に高校生にメッセージをお願いします。

●濵田さん 僕はずっと勉強ができないというコンプレックスがありました。でも、勉強したいという気持ちさえあれば、この大学では、先生方がしっかりサポートしてくれます。勉強が苦手な人も安心して学んでほしい。そうすれば将来の選択肢が広がると思います。

●石平さん 今、英語ができるとかできないとか、気にする必要はありません。「英語をしっかりやっていこう」 という気持ちがある人は、必ず伸びると思うので、ぜひ入学してきてほしいと思います。

横⼭ 雅彦 准教授

東京外国語⼤学⼤学院
地域⽂ 化研究科 ヨーロッパ第⼀専攻 地域研究コース 修⼠課程修了 修⼠(国際学)
著書
『横⼭雅彦の英語⻑⽂が ロジカルに読める本』
『ロジカ ル・リーディング──三⾓ロジ ックで英語がすんなり読める』 等