3つのポリシー(2022年度用)

平成28年3月31日付文部科学省高等教育局長より通知のあった「学校教育法施行規則の一部を改正する省令の公布について」を受け、本学では3つのポリシーを策定致しました。

今回の改正は、大学及び高等専門学校が、自らの教育理念に基づき、育成すべき人材像を明確化した上で、それを実現するための適切な教育課程を編成し、体系的・組織的な教育活動を行うとともに、当該大学等の教育を受けるにふさわしい学生を受け入れるための入学者選抜を実施することにより、その使命をよりよく果たすことができるよう、全ての大学等において、その教育上の目的を踏まえて、「卒業の認定に関する方針」、「教育課程の編成及び実施に関する方針」及び「入学者の受入れに関する方針」(3つのポリシー)を策定し、公表することを求めるものとなります。

心理学部 心理学科"3つのポリシー"

1.卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

心理学科(以下、「本学科」という)では、本学の課程を修め、126単位の単位修得と必修等の条件を充たし、グローバルな視野に立った教養と心理学に関する専門的知識・技能、および、以下の6つの力・資質を総合的に活用して、広く社会に貢献できる素養を備えた人物に学士(行動科学)の学位を授与します。

(1)自律的で主体的な態度(自律性)
自分の目標をもち、その実現のために意欲的であるとともに、自ら考え、自らを律して責任のある行動ができる。

(2)社会に能動的に貢献する姿勢(社会的貢献性)
主体的・積極的に社会や他者のために貢献する行動ができる。

(3)多様な文化やその背景を理解し受け容れる力(多様性理解)
心と行動の成り立ちや、人に共通する心や行動の傾向、個人の特性による違いを理解し、他者への共感的な感覚や態度を身につけ、社会や世界の一員として考え、行動することができる。

(4)問題発見・解決力
よりよい将来を目指して、常に問題意識を持って現状を理解することに努めるとともに、適切な情報収集及び、修得した心理学的知識や技能を活用して分析し、それに基づいて緩和・解決のアイデアを構想し、実行することができる。

(5)コミュニケーションスキル
人に共通する心や行動の傾向、個人の特性による違いを理解・尊重したうえで、思いや考えを的確に表現・発信し、他者と意見を交わし調整しながら、様々な人と協働して問題解決にあたることができる。

(6)専門的知識・技能の活用力
人の心の機能に関する諸理論や知見、実証的な分析の技能を活用して、(1)から(5)の実現にあたることができる。

2.教育課程の編成及び実施に関する方針(カリキュラム・ポリシー)

本学科では、「卒業の認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)」に掲げる知識・技能などを修得できるように、4 年間の教育内容を体系的に編成し、教育方法を工夫して、達成状況を評価していきます。

1)教育内容

本学科の教育課程は、基盤教育科目と専門教育科目で構成し、科目内容に応じて分類し、基礎から応用へ段階的に学べるように編成します。
科目の段階的編成を明確にするために、すべての科目に内容と難易度を表現する記号と番号を付するナンバリングを行い、教育課程の体系と履修の優先度を明示します。
基盤教育科目と専門教育科目の内容は以下の通りです

(1) 基盤教育科目

基盤教育科目では、生涯にわたって活躍し、豊かな人生を送るための基盤となる教養やスキルを修得します。
基盤教育科目は低学年を中心に編成し、以下の内容について学びます。

  • レポートの書き方や批判的な思考などの大学での学びに必要となる知識を学びます。
  • 人間、社会、科学をテーマとする生活に直面した課題を考え、教養を身につけます。
  • グローバル社会で必要な語学、ICT(情報通信技術)、スポーツに関するスキルを身につけます。
  • DX化が進展する社会で必要となるデータサイエンスに関する知識とスキルを身につけます。
  • 異文化の社会について理解し、協力する態度を身につけます。
  • 卒業後の進路を見据えたキャリア形成を養います。
(2) 専門教育科目

専門教育科目では、心と行動の成り立ちや、人に共通する心や行動の傾向、個人の特性による違いについて、心理学のさまざまな理論や知見を活用して理解するとともに、自己や他者、社会の課題を発見し、他者と協働して解決・緩和を図れるようにします。

  • 1年次から順次、心理学の基礎的な知識と方法を学びます。
  • 自己や他者、社会の課題の気づきを得たり理解を深めたりすることができるようになるためにサービスラーニングに参加します。
  • 1年終了時には、学生が自身の希望や適性などを考慮して専攻を決定します。

本学科では、次の4つの専攻を設定します。

1) 犯罪心理学専攻
犯罪者・非行少年の心理、事件を解明する視点や、再犯抑止、防犯について学びます。
2) 臨床心理学専攻
さまざまな心の問題を抱えた人や、日常的な人間関係における円滑なかかわり方について学びます。
3) 災害心理学専攻
自然災害、事故をはじめとする人的災害等の被害者の援助や、防災・減災に役立つ人の心や行動の理解について学びます。
4) 産業・消費者心理学専攻
商品企画や開発、広告デザインなど、多様なビジネスシーンや、社会活動をはじめとする日常のさまざまな場面で実践できる心理学を学びます。

  • 2年次以降、専攻ごとに履修すべき科目を定めます。専攻の科目を履修することで、自身の目的の達成に役立つ科目を体系的に学びます。
  • 2年次以降、現実の課題について気づきと理解を深めるサービスラーニング・グローバルタディに参加します。
  • 2年次以降、教室での学びと現場での経験を統合していきます。

2)教育方法

アクティブラーニングの視点を取り入れ、学生が能動的に学べる教育方法を実践します。主な手法は次のとおりです。

(1) グループワーク等を重視した学習方法を取り入れます
教室内の講義型授業においてもグループワークやペアワーク、ディスカッションを活用します。これらの手法を通して、学生が協働して主体的・能動的に学びを深めていきます。

(2) 課題発見・解決力をつけるために経験学習を取り入れます
サービスラーニング、インターンシップ、グローバルスタディといった経験学習の機会を設定します。現実での課題を発見したり、知識・技能を用いて課題解決策を提案したりすることにより、経験を次の学習に活かします。

(3) 学期中・学期末に評価のフィードバックを行います
学期中・学期末を通して評価を複数回行います。評価後のレポートや答案は可能な限りすべて学生に返却します。学習上の課題を明確にして、理解の向上に役立てます。

(4) ICTシステムを利用した教育方法を取入れます
eラーニングシステムおよびeポートフォリオシステムを利用します。
eラーニングシステムは、予習・復習、小テスト、レポート提出、等に利用します。
eポートフォリオには、学修成果を蓄積し、自己の学修成果を自身で管理して、目標達成の裏付けとしたり、次の目標を設定したりするのに利用します。

(5) ラーニング・ルートマップを用いて学生自身が計画をたてて学修を進めます
4年間の学修の流れを学修フローチャートで示します。また、専攻ごとの科目体系はカリキュラムマップで示します。学生は学修フローチャートやカリキュラムマップを参照し、卒業後の進路を考慮しながら、4年間の計画を立て、ラーニング・ルートマップに表現します。随時、計画の遂行を確認し、必要があれば計画を修正しながら目標達成を目指します。

3)教育評価

それぞれの科目における評価、および、「卒業の認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)」に掲げる6つの目標に対する評価を次の考え方と方法で行います。

(1) 形成的評価を用いつつ、各学期の終わりに総括的評価を行います
各科目では、学修の成果を評価するためにテスト、レポート、プレゼンテーションなどを利用します。レポートやプレゼンテーションはルーブリック(評価表)を用いて評価します。評価は学期中にも行い、学生の理解状況を把握して補習を設定したり、学生へのフィードバックに利用したりします(形成的評価)。学期の終盤には総合的全体的な評価を行います(総括的評価)。成績評価はこれらの評価を組み合わせて多面的・総合的に行います。

(2) KUISs学修ベンチマークを定期的にチェックすることで到達度を確認します
半年に一度、卒業認定・学位授与の方針に掲げた力・資質について、その到達度を定められた評価指標(KUISs学修ベンチマークルーブリック)で自己評価を行い、教員と面談のうえ、自分の成長の確認をしてもらいます。

(3) 2年次終了時に到達確認試験により専門基礎知識の修得を確認します
2年次終了時には、専門基礎知識の修得度を確認し、卒業研究の履修能力を確認するために「到達確認試験」を行います。不合格の者には再試験を課し、その合格を求めます。

(4) 卒業研究によって卒業時の専門知識の修得を確認します
4年間の学修成果は、人の心や行動など心理学に関わる課題を扱った卒業研究(必修)によって総合的に評価を行います。評価方法は複数教員が共通の評価指標(評価ルーブリック)を活用して行います。

3.入学者の受入れに関する方針(アドミッション・ポリシー)

求める学生像

本学科では、「卒業の認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)」及び「教育課程の編成に関する方針(カリキュラ ム・ポリシー)」に定める教育を受けるために必要な、次に掲げる知識・技能や能力、目的意識・意欲を備えた人を求めます。

高等学校での修得が望ましい水準

[知識・技能]

(1)高等学校の教育課程を幅広く修得している。
(2)高等学校までの履修内容のうち、「国語総合(現代文)」と「英語」を通じて、聞く・話す・読む・書くことについての基礎力を身につけている。
(3)基礎的英語力(英検3級程度)を身につけている。
(4)基礎的数学力(数学Ⅰ・数学A程度)を身につけている。

[思考力・判断力・表現力]

(5)身近な社会の問題について、知識や情報をもとにして、筋道を立てて考え、その結果を説明することができる。

[主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度]

(6)安全・安心な社会を作ることを望み、そのために心理学を学び、その知見を活用したいという意欲がある。
(7)学校でのグループ学習、課外活動やボランティア活動等の経験があり、グループワークなど他の人たちと協力しながら、課題をやり遂げることができる。

[入学前教育]

(8)入学前教育として求められる、必要な基礎的知識を身につけるための e ラーニングプログラムに最後まで取り組むことができる。