観光学科ニュース

202103.19
観光学科ニュース

【観光学科】高根沢ゼミ 丹波篠山市福住地区における竹の灯籠を使った地域活性化の取組

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高根沢ゼミでは、歴史文化ツーリズム研究会を結成し、2015年から丹波篠山市福住地区において、地域と協力しながら地域課題の解決に取り組んできました。2020年度は、放置竹林の有効活用と夜の魅力向上をテーマとして活動を行いました。


福住は、重要伝統的建造物群保存地区に指定された歴史的な町並みがあり、周囲の田園風景と一体化した美しい農村景観が広がっています。近年は空き家活用が進み、宿泊施設やカフェがオープンするなど活気が出てきました。学生たちは、新型コロナ対策をした上で地域を訪れ、住民の方々と意見交換を通じて、竹の灯籠による夜の町並みライトアップというアイディアを提案しました。


農山村では、管理できなくなった竹林が大きな問題となっています。竹は、地下茎を伸ばして周囲に広がるだけでなく、枯れた竹が折れて倒れてきたり、竹の茂みが鹿やイノシシの隠れ場所になったりと、いろいろな問題とつながっています。今回の竹灯籠のアイディアは、毎年竹灯籠を制作することで、定期的な伐採作業を行うきっかけとすると同時に、竹灯籠によって歴史的な町並みを照らし、夜の魅力を高めようというものです。

夏以降、2回の試作会と地域との打ち合わせを経て、3月13日に福住地区の住吉神社において試験点灯を行いました。当日は小雨が断続的に続き、気温も冷え込むあいにくの天気の中、新型コロナウイルスの再流行によって、残念ながら関係者のみでの実施となりましたが、住吉神社の「住之江の庭」に並べた多くの竹灯籠の温かな光はたいへん魅力的でした。


今後は、取り組みを振り返って課題を見つけ出し、地域の方と相談しながら改善案をまとめていく予定です。


(現代社会学部 観光学科 高根沢 均)

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