グローバルコミュニケーション学科ニュース

202105.26
グローバルコミュニケーション学科ニュース

【Gコミ学科】百濟正和教授が執筆に参加した書籍が出版されました

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国際コミュニケーション学部の百濟正和教授が執筆に参加した書籍『日本語教育の新しい地図‐専門知識を書き換える‐』が、2021年3月31日にひつじ書房より出版されました。


『国境を越えた移動の急増とインターネットとモバイル技術の普及により、日本語学習のあり方が大きく変化した。学習者の役に立つには、日本語教師にはどのような専門知識が必要か。

本書では言語と学習についての従来の常識を問い直し、グローバルな視点から新たに教師教育を考え直す』

(「ひつじ書房」ウェブページより)


『日本語教育の新しい地図‐専門知識を書き換える』

【百濟正和教授のコメント】

この本は大阪大学元教授である青木直子先生が、2018年7月に亡くなられる前から企画されていました。

執筆者の多くが青木直子先生と親交のある世界的に著名な応用言語学者、そして青木先生から直接論文指導を受けた元青木直子ゼミ生である新進気鋭の研究者です。この「新しい応用言語学とそれを土台とした言語教育について議論するための本」に執筆のお誘いを受けたのは非常に光栄なことでした。

本書は「ことばの教育」を応用言語学の視点から議論しています。これまでの「応用言語学」は文字通り「言語学」の研究成果を応用して研究・実践が行われていました。しかし応用言語学の研究対象とする「現実社会における言葉の使用と学習の課題」に取り組むためには、言語学からの知見だけが有用でないことが分かり、現在の応用言語学においては、心理学、社会学、文化人類学、教育学などの知見を広く取り入れる流れになっています。しかしつい最近まで、その流れは日本の英語教育、そして日本語教育まで届いていなかったと言えます。この日本語で出版された初めての本格的な応用言語学・言語教育学の概説書である本書は、これからの日本における英語教育と日本語教育に大きなインパクトを与えることが期待されています。

⇒国際コミュニケーション学部 英語コミュニケーション学科ページ

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