
心理学科コラム
【心理学部】サイバー捜査への誘い
今や社会生活に欠くことのできないツールであるネット・IT器機は年代を問わず日常生活の中に溶け込んでおり、これら抜きの生活は考えられないと言っても過言ではありません。
「サイバー空間と現実空間」、「バーチャルワールドとリアルワールド」以前はこの二つは区別して論じられていましたが、今ではその境界がどんどん薄れており、違いを認識することより互いの共通領域を理解して、その中で如何に効率的かつ容易に様々なIT器機を使いこなすことが生活を快適におくるための重要な要素となっています。
テレビひとつを例にとっても、地上波、衛星放送、CATVと続き今ではネット配信が主流になりつつあります。TVにブルーレイ等の各種レコーダーもネットに接続され、無線LANを中心としたWiFi環境も日常生活において欠かせないものとなっており、スマホの普及は言うに及ばずです。
この様な日常生活はサイバー空間の脅威と隣り合わせになっています。
日常生活においてネットワークを利用し、メールや各種コンピュータウイルスを使った情報搾取、ネットバンクの不正な操作によるお金の搾取、不正アクセスによる企業の業務の妨害等様々な犯罪が行われています。その犯罪の踏み台として各家庭のWiFi器機やコンピュータが利用されています。
また、いたずら半分でスマホを使って拡散したウイルスにより警察への110番が繋がりにくくしたがため、事件や事故に遭った人達が110番出来ない状態になってしまったという事件もありました。
皆さんも、軽い気持ちでSNSのリツイートのごとく拡散した添付ファイルが送信先のコンピュータを使えなくするといった犯罪に加担してしまうことがあるのです。
本学では実際に起こった犯罪を例にとりサイバー犯罪の法令の解説や、実際の捜査、デジタルフォレンジックといったサイバー犯罪での証拠の収集方法等、サイバー空間の脅威に負けないサイバーセキュリティの知識を学ぶことが出来ます。
実際の犯罪実務と犯罪を行った犯罪者の心理を学び幅広い犯罪心理学の知識を修得して下さい。