観光学科コラム

202107.01
観光学科コラム

【観光学科】茅葺きの茅って何?

身近な人と身近な旅へ。


新型コロナの影響で、身近な地域の魅力を再発見する旅が注目されています。茅葺き屋根もそのような地域の魅力のひとつでしょう。神戸市北区には茅葺きの民家や農村歌舞伎舞台が数多く残されており、日本らしい風景をつくり出しています。


ところで、茅葺きの茅って何でしょうか?


実は、茅という植物はありません。茅葺き屋根に使われる植物は、ススキやヨシ、稲わら、麦わらなどで、これらの植物を総称して茅と言います。大地から生えてくるこれらの植物を用いた屋根が、日本らしい風景をつくり出すのです。


本学の観光学科では、今年度から学生たちが神戸市北区の茅葺き民家の保全・活用の活動に参画する授業をはじめました。茅場でススキを育てて茅葺き屋根の材料を収穫する保全活動から、茅葺き屋根の建物を活用したコンサートなどのイベントの企画・実施まで、約1年間のプログラムです。


事前学修として、神戸市や神戸市北区の担当者から茅葺き民家の保全・活用の取り組みについての解説を聞き、実際に現地で活動をされているNPO法人神戸茅葺きネットワークの方から具体的な活動についての話を聞いて、いよいよ現地での活動がはじまりました。


これからの活動が楽しみです。1年後には、学生たちは日本らしい風景を巡る旅に新たな価値を見つけてくれることでしょう。

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国際コミュニケーション学部 観光学科 田中 栄治

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