グローバルコミュニケーション学科コラム

202107.15
グローバルコミュニケーション学科コラム

【Gコミ学科】色の日英比較①

お茶は、英語ではteaと呼びます。主に、「茶の木」の葉を加工して飲むものですが、日本語では「緑」茶と「紅」茶、色で区別するものがあります。英語でもgreen teaと black teaと色で区別して呼ばれています。緑茶は英語でも同じ 'green'を使うのに、他方は、「紅」と 'black'という別の「色」を使っています。これは、日本語では抽出されたお茶の色、英語では葉の色に着目しているからです。葉っぱからお茶を淹れると、確かに緑茶は飲む液体も「緑」色ですが、葉っぱも「緑」色です。それに対して紅茶は、飲む方は紅っぽい色ですが、葉っぱは黒い色をしています。

また、お茶を粉末にして(=抹茶)も、他には何も追加しないで飲む日本に対して、イギリスでは砂糖やミルクを入れて飲みます。同じものが伝わっていっても地域によって異なる発展をしていくのは興味深いですね。

ちなみに、コーヒーは、black coffee、ミルクを入れるとwhite coffeeと色を付けた名称で区別しますが、紅茶の場合は、ミルク入りはtea with milkとなり、white teaとは呼びません。紅茶のblackは葉の色ですから、飲むときの色が何色になっていても関係ないのです。

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国際コミュニケーション学部 英語コミュニケーション学科 教授 片山 真理

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