観光学科コラム

202107.29
観光学科コラム

【観光学科】神社建築に古代を見つける!

みなさん、神社建築を見たことがありますか?


「ある」と答えた人が多いと思いますが、果たしてそうでしょうか?


旅行に行った時や、初詣などで神社に行く機会があると思います。その時に、みなさんはどのように行動されていますか?鳥居をくぐって、神社の建物に近付き、お賽銭を入れて参拝し、そのまま帰っていませんか?


実は、この時に見ている建物は、多くの場合「拝殿」といわれるもので、これだけだと神社建築の中心である「本殿」を見ずに帰っていることになります。本殿を見ようと思うと、拝殿の横からぐるっと回って後ろにある建物を見に行く必要があります。


そう考えると、本殿を見たことがないという人も多いのではないでしょうか?


この神社の本殿の建物は、平安時代には現在ある形式がほぼ出そろっています。そして、本殿の建物には、古墳時代に仏教が伝わる以前の古代の形式が継承されていると考えられている部分があります。


そうです、観光地や身近にある神社建築に古代を見つけることができるのです!


神社建築に限らず、地域の観光資源について、これまでと違った視点から見直してみることで、旅の楽しみが増えることになります。そこから新しい観光が見つかるかもしれません。


ちなみに、神社建築のどこに古代を見つけることができるのかは、本学の「建築文化史(1)」の授業でお話しします。

※写真は2019年以前に行ったフィールドワークの様子です。

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国際コミュニケーション学部 観光学科 田中 栄治

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