心理学科ニュース

202108.26
心理学科ニュース

【心理学部】ディベートによるアクティブラーニングの実践(授業紹介)

2021年7月6日(火)、2時限目「精神疾患とその治療」の授業において、「いじめによる自殺は防ぐことができるか、あるいは防ぐことができない」について、ディベートを行いました(下図が学生の記録)。

授業後、学生のアンケートでは「この授業はコミュニケーション能力向上に役立った」と回答した割合が、80.5%ありました。


ディベート 論題:いじめによる自殺は防げるか

記録者番号氏名 :A

開催日:2021年7月6日
フローシート:立論・反対尋問・反駁・立論・反対尋問・反駁
肯定側氏名:B、A(リーダー)、C

否定側氏名:D、E、F

肯定側立論 否定―肯定
反対尋問
否定側立論 肯定―否定
反対尋問
否定側反駁 肯定側反駁

周りの人を頼らないといけない  

→気持ちが晴れて止められると思う


対面で相談するのは難しいので、オンライン上のサービスを充実させることが必要


いじめにあって自殺に合う人は、なかなか自分で動けない→気付いたら周りが動く必要がある

頼る関係性はどこで構築するのか    

→いじめのコールセンター、関係が近しくない人の方が話しやすい

いじめの話はセンシティブであるため、人に伝えたり助けてということが既にハードルが高くストレスがかかる


被害者がどうにかするのではなく、傍観者など周りの人の環境作りが必要だが難しい


いじめがそもそも発見されにくく、周りが助けようとしないから

環境作りをするとしたら有効な対策はあるか    

→大人は突発的だ、気付かなかったと言いがちだが、子ども側は分かってる事

が多い

  

見ている周りの子どもが異変を感じた時にSOSを出せる環境作りが大切

 

傍観者になったときに自分がどうするかという学習時間を作るべき

周りの人などの環境作りや関係性が難しいし、いじめ被害者の受け取り次第によって変わるため難しい


周りが動くときにどう動くのかがわからない、声掛けが難しい

発見されていないのではなくて、見て見ぬふりをしているのではないか


教育次第で考え方が変わる子は一人だけでもいると思うので、対策をすることによって自殺者数は減らせると思う


たいていの場合傍観者の数の方が圧倒的に多い、傍観者の心の持ちようをどう変えていくか、助けたほうがかっこいい

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心理学部 心理学科 教授 芝垣 正光
⇒ 心理学部ページ

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