看護学科ニュース

202109.28
看護学科ニュース

【看護学科】看護師への道その②「小児看護学実習とは...」

看護師への道 その①「看護師になるためには...」では、看護師になるためのさまざまなコースを解説しました。

その②では、看護師国家試験について詳しく紹介する予定でしたが、その前に看護師になるための学びの中で、特に小児看護学実習について解説します。


小児看護学とは、子どもとその家族を対象とした看護で、病気や障がいをもった子どもだけでなく、健康な子どもも対象としています。

本学では小児看護学に関する専門科目は2年生から始まり、健康な子どもの成長発達や健康支援、病気や障がいをもつ子どもと家族への看護、小児看護技術などを講義や演習を通して学びます。そして、3年生になると小児看護学実習が始まります。


近年、看護師養成施設の増加や少子化に伴う小児医療施設の減少により、小児看護学実習を行うフィールドは小児病棟だけでなく、NICU(新生児集中治療室)や小児科外来 / クリニック・保育施設・障害児施設・教育機関(小中学校、特別支援学校)・子育て支援施設など多岐に渡るようになりました※。また、小児病棟と言っても、子どもを専門とした病院の病棟(子どもだけが入院しているが、年齢別や診療科で分けられる)、総合病院の中の子どもだけが入院する病棟や子どもと大人の混合病棟など、子どもの入院環境は様々です。


本学では3年生の小児看護学実習は保育施設と総合病院の小児病棟で、4年生の統合看護実習(分野は選択制)では、小児専門病院の病棟や障害児施設で実習をしています。


看護師になるためにどのような学校に行っても小児看護学実習はありますが、それぞれの学校によってその中身は違い、工夫を凝らした実習を行っています。これは教育課程全体についてもそれぞれの学校の特色があると言えます。
オープンキャンパスに足を運んで、調べてみると面白いかもしれませんね。

【参考文献】
※ 山内朋子, 川名るり, 筒井真優美, 江本リナ, 太田智子, 吉田玲子(2017).
看護系大学小児看護学実習フィールドの現状と今後の研究課題に関する文献検討,日本小児看護学会誌,26,84-90.
秋田由美, 髙橋泉, 弓気田美香, 山口明子(2019).
小児病棟以外での小児看護学実習に関する文献研究. 駒沢女子大学研究紀要【人間健康学部・看護学部編】,2,105-114.

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保健医療学部 看護学科 本田 真也
⇒保健医療学部ページ
⇒看護コラムページ

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