経営学科ニュース

202111.30
経営学科ニュース

【経営学部】産学連携授業とPBL(課題解決型学習)の融合<イオンリテール株式会社 土谷専務>

経営学部1年生の授業では、秋学期の「プロジェクトマネジメント演習Ⅰ」という科目の中で、学生を小グループに分けて、事前に課題に取り組むPBL(課題解決型学習)を行っていますが、その一環として産業界から外部講師を招いて講話を行ってもらうことを課題研究に組み入れたグループ学習により産学連携授業とPBL(課題解決型学習)の融合を実施しました。

 

具体的には、途中の授業回で学生の小グループによる事前学習を行い、外部講師が所属する会社やその業界について、プロジェクトとなる課題のテーマを出して、その調査、研究とレポート作成、提出を指示します。外部講師の会社やその産業に対する学生の理解度を高めた上で、翌週の授業回で外部講師をお招きして講話を実施していただき、講話により学生の理解度をもう一段階高めてから「講話をお聴きした中で考えたこと」についてレポートを書かせる産学連携授業を行いました。

 

このような授業形式によって、ただ単に外部講師の方に講話していただくよりも、学生はグループでの事前課題をこなす中で、その産業や社会への関心、理解と視野をより深く広げることができると考えています。

 

11月22日(月)のプロジェクトマネジメント演習Ⅰでは、イオンリテール株式会社(以下、イオンリテール㈱) 専務執行役員 近畿カンパニー支社長の土谷美津子様に「流通の現場から」との演題で熱のこもった講話を行っていただきました。講話の授業は、尼崎キャンパス経営学科2年生80名が聴き、講話の録画を別の時間に三木キャンパスの経営学科100名が受講しました。

 

イオンリテール㈱ 土谷支社長には、イオングループの概要、事業内容、基本理念からイオンリテール㈱近畿カンパニー中期方針「安全・安心を前提に、地域に根ざし、出会う、触れる、選べるショッピングを実現する近畿エリア唯一の総合リテーラーへ」まで一通りお話しいただいた後で、学生に2人一組でコミュニケーションの重要性や難しさを気づかせるゲームを行っていただきました。

 

単に商品を販売するだけでなく、環境変化を予見して商品を提供していくことの大切さ、コロナ禍の初期にトイレットペーパーが店頭から消えたこととそこへの対応をどうしたか、まとめ買いが増えて衣料品が売れないなどのコロナ禍でのお客様の消費行動の変化とそこへの対応策、ネットスーパーを活用したEコマースへの取り組み、高級魚が売れない生産者を勇気づける「絆市」の取り組みなど、イオンリテール㈱が店舗で実際に取り組んでいるナマの事例を沢山お話しいただきました。

 

イオンリテール㈱は尼崎にも三木にもGMS(総合スーパー)店舗を展開し多くの学生が利用したことがあることに加えて、店舗での実際例を多くお話し頂いたので、学生は興味深げに熱心に聴いていました。

 

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学生にお話をするイオンリテール㈱ 土谷支社長

 

経営学部 経営学科 教授 岡村 克彦
⇒ 経営学部ページ

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