教育福祉学科コラム

202202.08
教育福祉学科コラム

【教育学部】おもしろそうが原動力②

本学には講義を円滑に進めるため教員を支援するSAと呼ばれる制度があります。本来SAは、講義の補助をすることが目的ですが、SA業務をきっかけに地域貢献に発展した例を紹介します。

「あんたがたどこさ」は、リズムや歌詞に特徴があり、誰もが一度は聞いたことのあるものです。体育指導Ⅱの授業では、短時間のグループ活動でオリジナルな作品を作ることができる体つくり運動の教材として用いています。学習の成果として、動画を撮影し、次年度の学生指導に役立てようとしていたのですが...。(以下、学生のふりかえり)

「あんたがたどこさ」・熊本・子ども、のキーワードで考えた時「あんたがたどこさ」を通して熊本の子どもたちと交流できないかなと。

「私にできることはなんだろう」と考えた時に「子ども達に楽しい授業を関西から届けて笑顔をプレゼントしよう」と思いました。そして、1年生の時からずっと仲良くしてくれていた友だちに、交流プロジェクトを提案すると7人集まりました。

まずは、交流先の校長先生とどんな風に授業を進めていくかなど話し合いを行い、子ども達の様子や、八代市の地域特性などもお聞きすることが出来ました。実際に現場で働く先生方は子どもたちへの配慮や、身につけさせたいことを考え授業を作っていると、再度認識することができました。

「あんたがたどこさ」の曲を使って、体つくり運動での交流を考えました。指導案を考えていく中で、授業の価値観や方向性の違いから意見が食い違う場面が何度もありましたが、子ども達に『楽しんでもらえる授業』をコンセプトに考え、修正を重ねていきました。

指導案を考える中で、友だちの普段見えなかった良い部分を見つけることが出来きました。それぞれ実習等を経験しているので、活動内容については専門的観点から話合いをすることができ、とても感動しました。授業の空き時間や放課後を使って私たちの「あんたがたどこさ」のダンス練習や授業の進行練習を実施し、本番に臨みました。

本番では、緊張しすぎて笑顔が固くなってしまったり、マイクの調子が悪かったりと、予想外の出来事が沢山ありましたが、お互いに信頼関係が築かれていて誰かが失敗してしまったり、緊張していたらお互いに声掛けをすることができました。このプロジェクトを行う前は、自分自身は小学校実習未経験なので「本当にできるのかな」「子ども達に楽しんでもらえるかな」など、不安な気持ちが強かったのですが、授業している私達も子ども達と同じように楽しく授業に取り組めました。

アイスブレイキングでは、身振り手振りを大きくすることによって子ども達と楽しく「真似っこゲーム」をすることが出来ました。そしてその、アイスブレイキングの内容を「あんたがたどこさ」のダンスで使ってくれた班がいて、とてもうれしく思いました。子ども達の創作活動がうまくいくようにと願いを込めて、本学1年生の「あんたがたどこさ」の編集動画を送りました。

「あんたがたどこさ」の創作ダンス発表場面では、送った動画も参考にしながら、子ども達が一生懸命授業に取り組んでくれて、とてもうれしく思いました。私たちから発表したのですが、12月シーズンなのでサンタとトナカイの仮装で踊りだすと、子ども達もすぐに気づいてくれ、より一層盛り上がりました。

最後に子ども達のダンス(あんたがたどこさ)を見させていただきました。私たちの中では「3年生でこの内容難しくないかな」「創作ダンスにしては時間が少ないのでは」等思っていましたが、私達が思っていたよりも、すごい出来ばえで驚きました。

プロジェクトに取り組む前は不安だらけで「しっかり授業できるか」「違う地域の子どもたちに関西弁は通じるか」等とても考えることが多く、めげてしまう部分もありましたが「子ども達に授業を楽しんでもらう」事を第一に考えて、諦めずにやり遂げることが出来て良かったです。そして、練習での成果を存分に生かし、自信に繋げることができました。この経験をこれからの日々の授業や実習等に生かしていきたいです。

教育学部教育福祉学科3年 前田萌)

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"おもしろそうが原動力"の第2弾をお届けいたしました。

やればできた。もっとできる。きっと。

教育学部教育福祉学科 准教授 大平 誠也

八代市立八竜小学校HPにもこの様子がUPされています「あんたがたどこさ発表会」

おもしろそうが原動力①

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