観光学科ニュース

202203.11
観光学科ニュース

【観光学科】身近な問題も解決できる! PBLで学ぶアクティブラーニング

アクティブラーニング(能動的学習)は、座学による従来型の受動的な授業方式ではなく、生徒や学生が、自ら能動的に学習プロセスに参加して主体的に学ぶことにより、学習効果の向上を目指す学修方法です。アクティブラーニングは、米国において普及後、大学教育で定着し、現在では小中高の学校教育全般に取り入れられています。

私たちが暮らす社会は、AIの導入やグローバル化等により急速に進歩し、人々の価値観は多様化しています。また2年以上に及ぶ世界的なコロナ禍において、物心両面におけるリモート化も急激に加速しつつあります。こうした状況下で、相手の立場や価値観を汲み取り、その上で自らの考えや意見を相手に伝え、相互理解を深めていくためには、プレゼンテーション、グループ学習そして経験・体験学習に基づくアクティブラーニング教育がさらに重要視されていくでしょう。

近年、PBL(Problem Based Learning=問題解決型学習)が注目されています。PBLはアクティブラーニングの一つで、問題解決に関する能力や態度等を身につける学習です。本学の観光学科では、2年・3年ゼミ教育を主体にPBL教育に注力しています。例えば、グループワークでは、「何が問題で何が必要なのか」議論を重ねつつ方向性を見出し、目的達成に向けて随時プレゼンテーションを活用しつつ、学生が主体的に学べる学習を進め、成果を上げています。

観光学科では、エアライン、ホテル・ブライダル、マーケッティング分野に加え、地域活性化等の幅広い分野で、各ゼミが企業と連携協定を締結しています。また企業連携に加え、産官学連携により、様々な企画・提案やイベントプロモーションの幅を広げ、複雑な諸問題・仮説をプロジェクトとして解決・検証していく、Project based learningによる探求的学習に繋げています。

このように各学生の主体的そして積極的な行動により、実際にビジネスの現場に触れ(どんどん失敗を重ねつつ)、理論面と実践面の統合が可能になっていくものと考えます。こうした取り組みの中で醸成され、身についたアウトプットを活用しながら、相手の立場や価値観を汲み取り、その上で自らの考えや意見を相手に伝え、相互理解をさらに深化させていくことができるのではないでしょうか。日々、リアルに発生する課題に適切に対応し、解決につなげる力を養える! 観光学科のPBLにあなたも参加してみませんか。

観光学科では、各ゼミ(現在の2年・3年)におけるPBLの取り組み内容について、フレッシュマンウイーク期間の4月4日に、プレゼンテーションおよびポスターセッションによる成果発表会を行う予定です。なお掲示写真は、前年度の成果発表会(昨年3月)の様子です。

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2020年度:2・3年次PBL成果発表会(ポスターセッションによる発表風景)

【現代社会学部 観光学科(2021年度より国際コミュニケーション学部観光学科)教授 櫻井 一成】

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