グローバルコミュニケーション学科コラム

202206.06
グローバルコミュニケーション学科コラム

【Gコミ学科】英語を話すのは苦手?(その5)

英語を話すことが苦手についてのシリーズ5回目です。

原因4)考えて意見を述べることが苦手

日本の学校教育では、「教室で先生の言うことを静かに聞いている児童・生徒が良い子」だとされてきました。一方、「自分の意見や質問を積極的に発言する」という生徒は、これまでの旧タイプの教師からは「うるさい奴だ」と敬遠されてきました。それは、欧米の教育とは正反対の方向を向いており、これが英語のスピーキングに良くない影響を及ぼしてきたと考えられます。

最近、この日本の傾向は変わりつつあるようです。つまり、従来の日本の教育では、生徒に「考えさせる」ことをあまり求めず、「知識を覚えること」を重視したことから、「考えること」や「自分の意見を持つこと」が不得手になっていたのです。これからの新しい学習指導要領に従った教育では、しっかり考えさせ、意見を言える児童・生徒を育成しようとしています。

大学では、授業で質問すること、自分の意見を堂々と言える学生は、プラス評価を得ます。仮に、意見が言えないのは、話の内容が理解できていないからだと受け取られてしまいます。これは、英語圏の大学では当たり前のことで、議論で発言しない学生は、「考える能力が低い」か「議論に参加していない」と低く評価されてしまいます。日頃から、「考える」行動をすること、言い換えると新聞や本を読んで、それに対する自分の意見をまとめる習慣を付けておくことが必要になります。日本語でも英語でも、話す内容を持っていなければ、話すことはできません。

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【英語コミュニケーション学科 教授 有本 純】

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