グローバルコミュニケーション学科コラム

202206.13
グローバルコミュニケーション学科コラム

【Gコミ学科】英語を話すのは苦手?(その6)

英語を話すことが苦手についてのシリーズ6回目です。

原因5)英語を話すのは度胸だ!

これは暴論です。自信家の人は「英語は度胸だ」と考えるかもしれませんが、恥をかくだけです。もちろん、多少は間違っていても、何も言わないよりは発言した方が良いのですが、あまりにもヒドイ英語では、ひんしゅくを買ってしまいます。例えば、カタカナ発音はほとんど通じませんし、相手が英語のネイティブの場合は、イントネーションや文強勢の誤りが大きな誤解につながるケースもあります。また、日本語の発想で単語を並べても意味不明になって、相手は理解できなくなってしまいます。

やはり、ある程度は文法の基礎を復習し、通じにくい発音を矯正し、多くの語彙・表現が使えるようになってからなら、「度胸だ」と考えて発言することは有効かもしれません。生兵法は怪我の基です。

日本では「沈黙は金なり」ですが、英語圏では「沈黙は禁なり」です。相手が容易に理解できる英語を話せるよう、工夫してみましょう。例えば、相手がいなければスピーキングの練習はできないかというと、そうでもありません。私は学生時代に、電車の車窓から見える風景を英語で実況中継していました。聴き手を想定して、心のなかでしゃべり続けます。景色は次々に変化しますから、待ったなしです。言えなかった語や表現は、後から辞書で確認しました。

スピーキングが苦手だという5つの理由に付いての説明はこれで終わりますが、スピーキングと表裏一体の関係にある「リスニングの上達法」を次回のシリーズで説明します。

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【英語コミュニケーション学科 教授 有本 純】

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