看護学科コラム

202207.20
看護学科コラム

【看護学科】コロナ禍の中でナイチンゲールから学ぶこと

『看護覚え書" Notes on Nursing "』 は、ナイチンゲールによって一世紀以上も前に書かれた書ですが、現在も看護の思想の原点となっており、看護を学ぶ者の必読書です。

その書物の中でナイチンゲールは、「看護とは、新鮮な空気、陽光、暖かさ、清潔さ、静かさ、などを 適切に整え、食事内容を適切に選択し 適切に与えること ― こういったことのすべてを、患者の生命力の消耗を最小にするように整えること、を意味すべきである」 と看護の原点と基本的原理を論述しています。

看護学科1年生は、入学後初めての看護の専門科目である「基礎看護学概論」授業において、ナイチンゲールが語っている言葉の意味について頭を抱えながら何週間もかけて必死で読み解いていきます。難解な表現で記されている言葉についても、学生一人一人が「どういうことだろう」と考え、また、グループワークを通して理解を深めていきます。先日行われた発表会では「患者が呼吸する空気を屋外の空気と同じように清浄に保つために換気はとても重要である」という学びを発表し、現代のコロナ禍における感染対策を近代看護の創始者であるナイチンゲールから教えられました。大変な状況の中、コロナに負けず学生達はたくましく看護の道を着実に一歩ずつ進んでいっています。

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【助教  福西 さだ子】

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