観光学科ニュース

202207.28
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【観光学科】育英高校との「高大連携リレー授業」開催!

高大連携リレー授業2.jpg
授業テーマ

皆様、暑中お見舞い申し上げます。

関西では「戻り梅雨」のため、蒸し暑い日々が続いていましたが、やっと東北地方が梅雨明けとなりました。そして、青空のもとで白球を追う、甲子園の「熱い夏」が近づいてきました。一方で、コロナ第7波の感染拡大が続いています。甲子園在住の著者としては、熱中症に罹患に注意を払いつつ、また感染者が最小限に留められ、高校野球大会が無事行われるよう祈るばかりです。

さて、2022年7月21日から、私立育英高等学校(神戸市長田区)で、本学観光学科の教員による「観光分野のリレー授業」が7日間の予定で開講されています。本授業は、観光分野を通じて、社会の仕組みなどあらゆる内容を学ぶことを目的に企画され、生徒たちが夏期講習に臨むための、本来の授業の「延長分野」としての位置づけと共に、「探求分野」としての意味合いを持つものとして、本学の高大連携事業として同校から依頼されたものです。

初日は、本授業への参加を選択した2年生を主体とする9名の生徒たちが「森林セラピーで健康増進」というテーマの基で、「観光」と「ツーリズム」の違いやヘルスツーリズムについての取り組み例を通じて、森林の持つ「癒やし」効果の正体について「疑似体験型教育」を視野に、PBL形式により楽しく学習することが出来ました。

近年の高校教育では、アクティブラーニングを取り入れた「探求学習」により、PBL形式授業が重要視されるようになってきました。将来、社会で求められる人財育成の観点からも、「ものの見方や考え方」「なぜそのような事象が発生するのか」「どのように対処したらいいのか」など、より実践的な教育が不可欠となっています。今回は十分な時間を取れませんでしたが、高大連携授業における「探求型教育」を基軸に配置した「疑似体験型教育」を織り込んでみました。終了時に行った授業調査から、「知らなかったことを知ること」の意義、「論理的な思考の大切さ」「なぜそのようになるのか」などの「意見」を得ることが出来ました。今回の授業から得られたことが小さなヒントとなり、こうしたことの積み重ねが将来の職業意識の「探求学習」に発展し、そして適切な職業選択へと駒を進めるための一助となれば幸いであると考えております。

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授業風景
【教授 櫻井 一成】

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