グローバルコミュニケーション学科コラム

202212.03
グローバルコミュニケーション学科コラム

【Gコミ学科】1年生基礎演習 「神戸に学ぶ多文化共生のかたち」

2022年度の1年生基礎演習では、国際都市神戸を生んだ歴史を学びつつ、多文化・多言語社会のかたちを考える「課題発見型」実践授業を展開しています。

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写真は、海岸通りに位置する三井商船ビルディングを学生たちが見学した折の写真です。100年前に大阪商船がてたこのレトロビルは、2022年に竣工100周年を迎えました。現役で使用される大規模オフィスビルとしては日本最古のものとなります。学生が立っている北口エントランスのタイルは100年前のオリジナルです。後ろに見えるエレベーターも100年前にアメリカから輸入されたもので、今も物品の運搬に使用されています。

天井に掛かるシャンデリアは、下から見上げるとその影が天井に星に広がる美しいデザインです。LEDライトではその影がきれいに映し出されないため、今でもあえて蛍光灯を使用しているそうです。

20世紀の初頭から太平洋、大西洋へと、汽船の遠洋航路がいくつも開かれ、神戸は我が国屈指の国際港湾都市に成長しました。海岸通りにはその汽船会社や銀行が多くの店舗を構えました。街に息づく多文化共生の息吹はその繁栄の遺産でもあるのです。

神戸の国際文化を肌で感じることができる学外授業は、グローバルコミュニケーション学科ならではの魅力に満ちています。

【教授  遠藤 泰生】

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