看護学科コラム

202303.16
看護学科コラム

【看護学科】初めて患者様を受け持った基礎看護学実習での学生の学び

2月から3月にかけて、2年生は初めて患者様を受け持ち、看護を展開する基礎看護学実習Ⅱを終えました。一人の患者様を受け持って看護を学ぶ臨地実習では、書物などから得るものだけでなく、生きて活動している目の前の人から学ぶことが一番大きくなります。そこで、学生たちの実習での学びを紹介したいと思います。

  • 最初は無事に実習が終わるか不安に思っていただけだったのですが、患者様と関わっていく中でもっと入院生活が良くなるために私ができることは何か、今患者様が困っていることは何なのか、患者様優先の考えに徐々になっていきました。
  • 最初の方は、記録を書くために頑張って情報を収集しないといけないという気持ちが強かったのですが、患者様のことについて勉強していくことで、患者様の頑張っていることが伝わってきました。そのため、患者様のために何か役に立ちたいという気持ちが強くなり、より勉強し考えるようになりました。
  • 最初は、患者様のために何ができるか考えず、情報収集ばかりしていましたが、リネン交換をした時に「きれいになって嬉しいわ。ありがとうございます」という一言を頂いた時に、私の行動で患者様は心身ともに変わっていくと感じ、もっと患者様のために力になりたいと思うようになりました。
  • 実習初日頃は、記録やアセスメントをするのがしんどいなと思っていたけれど、日を重ねるうちに患者様に考えたことを還元してあげたい、そのためにアセスメントを頑張ろうと思うようになりました。

実習当初の学生たちは、不安や緊張が強かったため、自分に意識が向いていましたが、学習を進め、患者様の回復へ向けた頑張りを目の当たりにすることで、向けられていた自分への意識から患者様へと変化していきました。基礎看護学実習で学んだたくさんのことを今後につなげてほしいと願います。

【講師  黒田 葉子】

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